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【開催】介護施設・介護レクの運営を考えるセミナー

 高齢者施設での質の高い介護のあり方を考える「介護ビジネスセミナー」(読売新聞東京本社主催、プラス株式会社ジョインテックスカンパニー協賛)が、9月6日(金)午後2時より東京・大手町の読売新聞ビルで開かれる。介護・福祉施設の運営者・管理者・介護職員向けで、介護職員が長く働き続けられ、高齢者とその家族との対話がしやすい環境作りの大切さについて読売新聞記者が解説する。

 セミナーでは、特別養護老人ホームでの勤務経験もある野口博文記者(社会保障部)が、「介護現場に期待すること」と題して講演する。

 介護現場では、高齢者をベッドから車椅子に移す際に、介護職員が抱きかかえ、腰を痛めたり転倒してけがをしたりする事故が後を絶たない。事故は、人手不足に拍車をかける要因にもなっている。そこで野口記者は、職員の安全を守るために、高齢者をつり上げるリフトなど福祉機器の利用を提案する。

 また、介護現場で職員が難しい専門用語を使い、高齢者やその家族を戸惑わせる場面がある。職員と高齢者たちの円滑な対話に向けて、「傾眠」のような専門用語を「うとうとする」などの分かりやすい言葉に言い換える方法を野口記者は説明する。

 セミナーではこのほか、レクリエーション介護士の藤井寿和氏による現場でのレクリエーションの重要性と運用のコツや、プラス株式会社ジョインテックスカンパニーが全国の介護・福祉施設を対象に展開する、営業サポート付きの介護・福祉用具デリバリーサービス「スマート介護」について説明する。

スマート介護

 昔を思い出し語り合うことで、脳が活性化され、認知症の抑制に効果があるとされる「回想法」のレクリエーションを、DVD「よみうり回想サロン」を使って体験できるコーナーもある。DVDは、昔の新聞記事や写真、動画に「クイズ」や「問いかけ」が盛り込まれ、過去の出来事を思い出しやすい構成になっている。

 介護現場では、思い出を語ることをきっかけに、職員が高齢者の人生の歩みへの理解を深めることで、一人ひとりの個性をより尊重したケアの実現が期待できる。DVDを使ったレクリエーションの進め方、高齢者から話を聞き出すコツなどを、読売新聞記者が実演を交えて紹介する。

 問い合わせは、よみうり回想サロン受付センター介護ビジネスセミナー係(電話03・5226・9932)へ。