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『経営戦略としての「健康経営」』~新井卓二・玄場公規編著

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 企業経営者や保健関係者の間で今や流行語ともなっている「健康経営」というフレーズを改めて検証し、その意義や取り組み事例、課題などを取り上げた書籍「経営戦略としての『健康経営』 従業員の健康は企業の収益向上につながる!」=写真=が、10月31日に刊行される。

 新井卓二氏は山野美容芸術短大特任教授で、自ら企業を経営しながら、健康経営についての勉強会を主宰するなど、積極的に健康経営を広げるために活動している。大学生の協力を得て、企業訪問によって、どのような健康経営が行われているかを調査し、企業イメージや就職活動にどのような影響を及ぼすかなどについても発言している。共編著者の玄場公規氏は法政大ビジネススクール教授で、新井氏に健康経営について指導している研究者。

 本書の大半は、新井氏が自らの知見を披露し、経済産業省などの具体的なデータも提示してまとめている。健康経営について、新井氏は前書きで、「企業で働いている従業員の健康状態が良好でなければ、会社業績は向上しない」と定義。

 新井氏によると、健康経営は近年、一種のブームとなり、経産省が音頭をとって健康経営企業を認定しており、経営者がブランドイメージを上げる手段として取り入れた結果、企業にとって採用活動にプラスに働いた側面があったという。

 こうしたブームに対して、新井氏は、一過性のものにしないようにするための施策を提言している。さらに、健康経営が経営に及ぼす効果のエビデンス(証拠)がないとして、健康経営から撤退する企業があることも指摘し、産学の連携研究の強化を呼びかけている。

 本書は、(1)経営戦略の流れからみる健康経営、(2)健康経営の歴史、(3)戦略としての「健康経営」、(4)投資効果を上げる健康経営の取り組み、(5)最新の「健康経営」取り組み事例、の5章に分け、過去、現在、将来の見通しについて詳述している。

(合同フォレスト 224ページ、2000円税別)

 

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