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「働き方改革で『質』追求」味の素・西井社長~健康経営のあり方議論

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 企業や団体で働く人が健康を維持し、生産性をアップさせるための「健康経営」について考えるシンポジウム「健康経営・データヘルスの真髄を学ぶ!」(健康と経営を考える会主催)が5月末、東京都内で開かれた。

 味の素の西井孝明社長が講演したほか、経済産業省や厚生労働省、企業で健康増進にかかわっている担当者らによるパネルディスカッションがあり、健康経営のあり方について議論を深めた。

基調講演する西井孝明・味の素社長

 シンポジウムの冒頭、西井社長は「味の素流『健康経営』と『働き方改革』」と題して基調講演。「自分は日本式の長時間労働を続けてきたが、海外勤務などの経験を積み、従業員の健康を重視する世界的なムーブメントを理解して社長に就いた。しき習慣を率先して改め、社員にも浸透しつつある」として、より質の高い働き方を会社として追求していると述べた。

 さらに、西井社長は、労働時間が短くなるに従って1人当たりの売上高が上昇していく折れ線グラフなどを示しながら、全社的な取り組みを説明。今後も健康経営を推進することで企業価値の向上に努めたいと語り、「企業の存在意義を高めることと、健康経営を関連させることが、経営者として大事なこと」と強調した。

 続いて、健康増進に取り組む経産省、厚労省の担当者が国の施策について説明し、福田洋・順天堂大准教授が世界的な健康経営の潮流について解説した。

 パネルディスカッションでは、髙谷典秀・医療法人社団同友会理事長が司会を務め、それまでの講演を受けて、活発に意見が交わされた=写真=。

  「20世紀は資源・エネルギーが注目された世紀だったが、21世紀は人材に投資する時代でなければならない。そのためには、教育と健康が極めて重要だ」「働き方改革は、企業の安全保障としての健康経営につながる。近年、健康経営への取り組みや健康リテラシーで、企業や個人の間で格差が広がっているように感じる。その差を縮める方向に持っていくことが大事」などといった意見が出て、聴衆は真剣な表情で聞き入っていた。

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