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思い出話で幸福感高まる?……成蹊大学が武蔵野の介護施設で「回想サロン」実験

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塩崎記者(奥)に向かって思い出を語る高齢者の表情などを記録した実験

 昔の記事や映像を見て思い出を語ってもらうDVD「よみうり回想サロン」の効果を調べる実験を、成蹊大学理工学部の中野有紀子教授らが6日、武蔵野市で始めました。DVDを見た高齢者の発言や笑顔の回数などを集計し、積極性や幸福感を分析していく計画です。

 実験は、同市の有料老人ホーム・アライブ武蔵野御殿山の地域交流スペースで行われました。読売新聞東京本社の塩崎淳一郎記者の進行に沿って、入居者5人が全員で「昭和30年代編」のDVDを見て若い頃を回想しました。1959年(昭和34年)の皇太子さまご成婚が話題に上ると、「沿道でパレードを見ました。美智子さまはおきれいでした」などと口々に語りました。

高齢者の表情をカメラ、マイクでとらえ、データ化・分析

 DVDを見る前後には、高齢者が個別に興味のあるニュースなどを語る時間も設けられました。研究チームは実験を通じて、カメラとマイクで高齢者の顔の映像や音声を記録しました。今後、高齢者たちの表情、発話の量、声の大きさが、どう変わったかを分析していく予定です。

DVDを見る高齢者の表情をとらえるために設置されたカメラ

 研究チームは同様の実験を続け、進行役とのやりとりも含め高齢者同士で会話が弾むポイントを探り、集団での会話を盛り上げるロボットや高齢者の状態を判断できる人工知能(AI)の開発などにつなげたい、と考えています。中野教授は「介護施設のケアの質向上に役立てるようにしていきたい」と話しています。

 

 読売新聞社は、DVD「よみうり回想サロン・昭和40年代編①」を好評発売中です。「昭和20年代編①」「昭和30年代編①」に続く第3弾です。DVDを使ったベテラン記者の「出前レク」(有料)も受け付けています。 問い合わせは、「よみうり回想サロン受付センター」(03・5226・9932)まで。(下のロゴをクリックすると「よみうり回想サロン」ご案内ページに移動します)。

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