【特集】睡眠のヒント

不眠とうまく付き合おう~「すいみんの日」公開講座

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 「すいみんの日」の制定7周年を記念した市民公開講座「不眠とうまく付き合おう」が9月1日、東京・有楽町の「よみうりホール」で開催された。この日は、ゲストとして女子レスリング選手兼コーチの吉田沙保里さんと作家の椎名誠さんが登場し、500人が話に熱心に聞き入った。

対談で、「睡眠の重要性」について語る吉田沙保里さん(左)

 冒頭、日本睡眠学会理事長の内山真・日本大主任教授が「眠りのための生活の工夫」について講演。「睡眠時間が短かすぎても、逆に長すぎても、糖尿病や高血圧症、うつ病などを悪化させる原因になる。適切な睡眠時間である6~7時間をきちんと取ることが大切」と強調した。その上で、「睡眠以外には寝床の中で過ごす時間を長く取らないこと」「日常を活発に過ごすこと」「起きている間に脳を使って疲れさせること」「アルコールに頼らないこと」などのアドバイスを行った。

 続いて吉田沙保里さんが登壇し、「睡眠の重要性」について、快眠セラピストの三橋美穂さんと対談した。アテネ、北京、ロンドンと五輪3連覇、リオデジャネイロ五輪でも銀メダルを獲得した吉田さんは、「以前から眠ることも練習のひとつと考えてきた。海外の遠征先にまで愛用のマットレスを持参する」とアスリートらしいこだわりを述べた。また、「大きな大会の直前に、いろいろなことを考えて寝つきが悪くなったときには、音楽を聴いて心配事を忘れるようにしている」と快眠のコツについて話した。

 著書「ぼくは眠れない」(新潮新書)で35年にも及ぶ不眠との闘いについて書き、数多くの海外での冒険経験を持つ椎名誠さんは、ユーモアあふれる口調で海外での様々なエピソードを披露し、自分の睡眠不足の体験に結びつけて会場を沸かせた。

 「すいみんの日」は、2011年に睡眠に関する正しい知識の啓発を目的として、毎年3月18日、9月3日に制定された。毎年、市民公開講座を主催している公益財団法人神経研究所 精神神経科学センター長の高橋清久さんは「睡眠不足は体と心に大きな負担となる。年2回のすいみんの日には自分の睡眠習慣を見直して、問題があれば正してもらうきっかけにしたい」と話している。

(医療ネットワーク事務局 染谷 一)

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