高血圧をコントロールしよう

「おいしさ」変わらず、「柿の種」減塩30%を開発 …亀田製菓・齋藤直孝マネージャー

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菓子メーカー「亀田製菓」 商品開発本部技術開発部マネージャー
齋藤直孝さん

 健康社会の実現をサポートする減塩食品の開発・普及に取り組む企業のインタビューシリーズの2回目は、おかき・せんべいなどの米菓を手がける亀田製菓(本社・新潟市、佐藤勇社長)。同社では2016年9月、塩分30%カットの「減塩 亀田の柿の種」の販売を開始した。開発チームを率いた商品開発本部技術開発部の齋藤直孝マネージャーに話を伺った。

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「健康」「おいしさ」「感動」届けるため、開発に10年

――看板商品である「亀田の柿の種」を30%減塩化した「減塩 亀田の柿の種」が17年5月、第3回JSH減塩食品アワード(主催・日本高血圧学会減塩委員会)金賞を受賞しました。この商品を開発・販売するに至った経緯を教えてください。

「開発には10年ほど前から取り組んできました。スナックに比べ、米菓は『健康=ヘルシー』なイメージがあるのですが、せんべいには、塩分が多く含まれています。それを理由に敬遠するお客様はそうはいないと思いますが、『健康』『おいしさ』『感動』をお届けすることを使命とする企業として、お客様の健康のために、塩分を減らした商品を開発したいとの思いで、開発に着手しました」

過去の経験をいかし生まれた「減塩30%」

 ――開発にあたっては、どのような基本方針で臨まれたのでしょうか。

 「減塩化のために味を犠牲にしない、ということです。従来の『亀田の柿の種』と遜色ない味でないとお客様は満足してくれません。その点に徹底的にこだわり、そこは一切ブレることはありませんでした。実際、同じ味に仕上がったと思います。

 実は、3年前に塩分50%カットした『あじわい焼』を出しましたが、新ブランド(ノンブランド)として発売したために、認知度をあげることができず、きちんとお客様に届けることに苦戦しました。それでも、お客様の『減塩』に対する感度の高さに確信を持つことができ、当社NO.1ブランドの『柿の種』で再度『減塩』にチャレンジをしました。

 最初から『減塩30%』があったわけではなく、納得できる味、従来と同じ味に仕上がったのが30%の減塩だったのです」

店頭での試食会

店頭での試食会

――技術的には、どのような点を工夫されたのでしょう。

 「先に出した『あじわい焼』の減塩化では、味わいを一段階上げる効果があるポリグルタミン酸を用いました。いわゆる納豆の糸ひき成分です。これに加え、『柿の種』には糖の一種で味わいを増す効果があるトレハロースを使っています」

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「せんべいは生き物」…商品の質の均等化に苦労

 ――商品化するにあたり、最も苦労された点はどこでしょう。

 「商品として市場に出すにあたり、どれだけ質の均等化を図るかでした。先輩からは、よく『せんべいは生き物だ』と言われたものです。季節や天候、米の種類などの違いで、出来上がりにばらつきが出ることもあります。そのため、『減塩30%』では、従来の商品より、事細かい指示書を生産現場に渡し、われわれ技術スタッフも工場に足を運んで、チェックしました」

 ――16年9月に販売が始まりました。店頭に並んでいるのをご覧になっていかがでしたか。

 「16年は『亀田の柿の種』の発売から、ちょうど50年でした。そうした節目の年に、『減塩』、そして『健康』という新たな要素を加味した新商品を出すことができて、感慨深かったですね」

 「柿の種」以外の米菓の減塩化にもチャレンジ

 ――最後に、減塩化商品について、今後どのように展開していくのか、教えてください。

 「『亀田の柿の種』の基本の味は三つあり、今回減塩化したのは、オリジナルの味です。お客様からの問い合わせで、『わさび』や『梅しそ』も減塩して欲しいというお声を多くいただいており、その期待に応えられるよう、日々研究を重ねています。『亀田の柿の種』以外のおせんべいの減塩化も進行中で、これからも『おいしい減塩』をキャッチフレーズに、研究開発を続けていきます」

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減塩亀田の柿の種

<減塩率30%>
食塩相当量 0.83g
(100gあたり)
商品の詳しい情報はこちら

 
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