認知症を理解し、予防しよう

「ふじさわプラス・テン」 健康づくりと市民交流に成果

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 日常生活の中で今より10分間多く体を動かし、健康寿命を延ばそうと、神奈川県藤沢市内で、慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科の小熊祐子准教授のグループと同市などが展開している取り組み「ふじさわプラス・テン」の交流会が7月1日、同大湘南藤沢キャンパスで開かれた。この1年間の活動成果を報告し、今後の活動を展望するのが狙いで、市民や研究者、学生など80人が参加した。 

プラス・テン体操を楽しむ参加者

【2~5MB 時間:54秒】

 「ふじさわプラス・テン」は身体活動を活発にすることで認知症の予防や健康寿命を延ばそうという試みで、2013年にスタートした。現在は地域で運動などを楽しむ同市内の10のグループが参加し、自治会館などを拠点に、ボランティアなどの協力を得ながら進められている。活動内容はグループによって様々だが、主に週に1、2回のペースで、柔軟性や筋力、バランス運動などを組み合わせて考案された「プラス・テン体操」や軽いスポーツに取り組み、メンバー同士の交流を楽しんでいる。 

参加者と言葉を交わす小熊祐子准教授

参加者と言葉を交わす小熊祐子准教授

 小熊准教授のグループでは、参加者に対し定期的な健康チェックに協力してもらい、地域でのグループ活動が健康にどのような影響を及ぼすかを研究している。

 成果報告の中で、小熊准教授は「プラス・テンへの参加によって(下肢筋力を測る)『30秒イス立ち上がりテスト』など、いくつかの測定結果でポジティブな効果が出ており、参加者の体力アップにつながることが明らかになった」と身体面での効果を指摘するとともに、「市民同士のかかわりが活発になることが、地域社会の財産になる」と強調した。

グループ活動に積極的に取り組んでいる大野貞彦さん、佐藤サク子さん、大場義康さん(右から)

グループ活動に積極的に取り組んでいる大野貞彦さん、佐藤サク子さん、大場義康さん(右から)

 体操やグラウンドゴルフ、百人一首などの活動をしている地域サークルに参加し、「ふじさわプラス・テン」に取り組んでいる大野貞彦さん(77)は「プラス・テン体操を続けることで、体幹が強くなりバランスが良くなった。他のサークルとも一緒に活動して交流が深まった」と笑顔を見せていた。

 また、佐藤サク子さん(75)は「14人のサークルで活動しているが、3年も続けることができた。終わった後のお茶の時間も楽しく、そこで活動のアイデアがふくらむこともある」と、この活動が充実した生活につながっていると話していた。

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