認知症を理解し、予防しよう

高齢者の就労と健康を考える研究会

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%e9%ab%98%e9%bd%a2%e8%80%85%e5%b0%b1%e6%a5%ad 高齢者の就業について考える研究発表会とシンポジウム「持続可能な社会へ向けた高齢者就業の展望」が22日、東京都板橋区の東京都健康長寿医療センター研究所で行われた。今後より一層進行する高齢化社会に、高齢者がいかに就業を通して参加し、健康寿命を延伸するかをめぐる研究成果の報告とともに、活発なディスカッションが展開された=写真=。

 同研究所の藤原佳典氏(社会参加と地域保健研究チーム研究部長)が代表を務める高齢者就労支援研究プロジェクトの研究会の主催。

 冒頭、藤原氏が、高齢者には健康度の高い順から、就業、ボランティア活動、趣味・学習、友人・知人・近隣との交流といった社会参加の段階があり、中でも前期高齢者(65歳以上、75歳未満)の社会参加の王道は就労であることを強調。高齢者が働くことは、所得や体力維持など多面的なメリットがあり、特に健康面でのプラス作用が調査で認められていることから、高齢者の就労は時代のニーズである、などと話した。

 第1部では、桜美林大学の渡辺修一郎教授が座長となり、「高齢者の就労と健康」をテーマに様々な角度から研究者の発表が行われた。

 同研究所の鈴木宏幸氏は、「求職高齢者の仕事探しと認知機能の関連」について発表。認知症高齢者の急増が予測される中での求職高齢者に着目した結果、金銭より生きがいを優先し、なおかつ経験したことのない仕事にチャレンジする心を持って求職活動を行う人が、高い認知機能を維持できるという関連性を明らかにした。

 このほか、九州産業大学の小池高史講師は、「高齢期の就業と社会保障費の関係」をめぐって語った。小池氏は、医療費や介護費、それに伴う国民負担の大幅な増加が懸念される中、高齢者が就業することによって、自身の健康を維持すると共に医療費や介護費の支出が抑えられると主張。就労が社会保障制度維持の一つの手段となりうるとした。

 また、シルバー人材センターでの「生きがい就業」や、米国での高齢者就労支援の取り組みの紹介、マッチング(求人と求職のすり合わせ)などについての研究発表もあった。マッチングについては、健康や生きがいのため、あるいは生活費の獲得、小遣いを稼ぐといった様々な理由が高齢者の就労理由として存在するが、マッチングの現場においては求職理由に応じて就労相談に応じることが大切である、という内容が発表された。会場の聴衆は計8人の研究成果に熱心に聞き入り、質疑応答も行われた。

 その後、「高齢者の多様なニーズへの就労支援」など二つのシンポジウムが第2部、第3部として引き続き開かれ、様々な研究成果の発表を基に高齢者の就労の在り方について、会場の参加者を含め、研究者や福祉現場の担当者らによる活発な議論が交わされた。

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