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山形県上山市と太陽生命が健康づくりで協定

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協定書にサインを交わした太陽生命の田中勝英社長(左)と、上山市の横戸長兵衛市長(3日、東 京都中央区の太陽生命本社で)

協定書にサインを交わした太陽生命の田中勝英社長(左)と、上山市の横戸長兵衛市長(3日、東京都中央区の太陽生命本社で)

 山形県上山かみのやま市と大手生命保険会社・太陽生命(田中勝英社長)は、同市が取り組む、自然や温泉、食を生かして住民の健康増進や地域活性化を図る「温泉クアオルト(ドイツ語で健康保養地)」事業に基づいて、同社社員の健康づくりに関する協定を結んだ。

 全国に先駆け、温泉地を活用した健康づくりを進める同市が地域一体となって、企業の「健康経営」を支援する。

 同市は、「奥州三楽郷」のひとつとされる「かみのやま温泉」を抱えており、「温泉クアオルト事業」を活用しながら、特定保健指導対象者や糖尿病予備群などを対象にした「スマート・ライフ・ステイ(宿泊型新保健指導)」(*1)に、昨年から取り組んでいる。

 協定を受け、同社では今月28、29日、特定保健指導の対象となった社員11人に、同市が取り組むクアオルト体験プログラム活用のスマート・ライフ・ステイを受けてもらうことにした。費用はプログラムや保健指導の内容によって異なるが、今回は交通費を含め、1人1泊2日で約10万円。参加者は1万円の自己負担のみ。残りは全額健保が負担するという。

健康経営時代屋夕食 体験プログラムでは、ドイツで広く行われている運動療法「気候性地形療法」(*2)に基づくウォーキングや、温泉入浴も体験し、保健指導を受けるほか、旬産旬消にこだわり、栄養バランスのとれたエゴノリや丘ひじき、山形牛など、地元の食材を使うヘルシーな食事「クアオルト膳」=写真は一例、受け入れ旅館「時代屋」提供=も楽しめる。スマート・ライフ・ステイで提供される食事は1食あたり、600キロ・カロリー以下、食塩も3グラム以下に抑えられるという。

 また、特定保健指導の対象者以外も、同社の福利厚生として、希望する社員は、同市内の8旅館で宿泊割引を受けられるほか、健康づくりウォーキングのガイド料も割引になる。同社では今後、顧客の健康づくり支援のため、こうした体験プログラムを顧客が利用できることも検討するという。

 太陽生命の田中社長は「認知症予防の取り組みの過程で上山市のクアオルトの存在を知った。同市と連携することで、従業員が元気になり、お客さんを元気にする。そして、社会全体を元気にしたい」と抱負を語った。

 上山市の横戸よこと長兵衛ちょうべえ市長は、「治療から予防へ、社会の健康意識が変わってきている。この事業を通じ、予防というスタンスから地域と企業の健康を応援していきたい」と話している。

*1)スマート・ライフ・ステイ:糖尿病予備群などを対象に、食事や運動の体験実習や活動などを通じ、旅の中で「楽しみながら」行う「実践型」の新しい保健指導スタイル。昨年度、厚生労働省の試行事業として全国地方自治体などにより23の事業が行われた。東北地方では、上山市が唯一の参加。旅館などの宿泊施設や温泉などの観光資源を活用し、医師・保健師・管理栄養士・健康運動指導士など多職種が連携して、保健指導にあたるのが特徴。

*2)気候性地形療法:ドイツで行われている運動療法のひとつ。気候の力(冷気や風など)を活用し、野山の傾斜地を歩くと運動効果が高まるという運動療法。ドイツでは、医療保険のもと、心筋梗塞や高血圧の治療、生活習慣病の予防に活用されている。

 

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