健康一言解説

メタボ~「メタボリックシンドローム」と「隠れメタボ」~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

メタボベアー 健康診断の結果に一喜一憂する――。おなじみの光景だろう。オフィスでも自分の結果が配られて、青ざめたり、にんまりと余裕の笑顔を見せたり。同僚と結果を見せ合って「年齢とともに体重も増えていくなあ。家族からもメタボを何とかしろと言われるんだよ」などとヒソヒソ話が……。

 とはいえ、それ、本当にメタボなのだろうか?

 最近は肥満の俗称として「メタボ」が一般化しているが、実は診断基準はそれほど低くはない。腹囲が男性85センチ、女性90センチ以上で、なおかつ「高血圧」「高血糖」「脂質異常症(高脂血症)」の数値のうち、どれか二つ基準値を上回ると「メタボ」と診断される。

 腹囲85センチ未満は決して低いハードルではないが、多少、おなかが出っ張っていても、健康診断の数値さえ悪くなければ医学的にメタボではない。それでも、この基準に引っかかる人も決して少なくないのが日本の現状だ。

 厚労省の調査では、2008年の段階で、40~74歳でメタボ該当者が1070万人、そして腹囲が基準値以上で、血糖値や血圧などで一つ該当するメタボ予備軍が940万人にも上った。

 さらに2016年3月、厚労省の研究班が「肥満ではないのに高血圧や糖尿などの代謝異常を複数持つ隠れメタボの患者数が、全国で914万人にも上る」との推計をまとめた。肥満度を示すBMIは標準内におさまり、腹囲もメタボ基準未満なのに、「高血圧」「高血糖」「高脂血症」のうち二つが基準値をオーバーしていた人が男性の10・9%、女性の13・6%だったという。

 この数字を基に算出すると、全国で男性380万人、女性534万人が「隠れメタボ」になる。メタボと隠れメタボ――。それぞれの患者が心臓病を発症するリスクは、いずれにも該当しない健康な人に比べて、それぞれ1・45倍、1・23倍だ。

 メタボ、メタボ予備軍、それに隠れメタボを合わせると、国内に約3000万人もの「心臓病イエローカード保持者」がいるのだから、やっぱり「飽食ニッポン」「運動不足ニッポン」であることは間違いない。(染谷 一)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

健康一言解説

  • 健康経営アドバイザー

     健康経営の重要性を経営者に伝えたり、助言をしたりする専門家。東京商工会議所が講座=写真=を開き、講義終了後の効果測定テスト(マークシート式)を受け、合格すると有効期限が1年の認定証を与えられる。更新…[続きを見る]

    健康一言解説

  • ヘモグロビンA1c (HbA1c)

     「ヘモグロビン・エーワンシー」、もしくは「エイチビー・エーワンシー」と発音され、通常の健康診断でも血液検査で測定される。糖尿病や糖尿病予備軍(境界型)の人が注意を払うべき項目だ。 糖尿病は血液中に…[続きを見る]

    健康一言解説

  • メタボ~「メタボリックシンドローム」と「隠れメタボ」~

     健康診断の結果に一喜一憂する――。おなじみの光景だろう。オフィスでも自分の結果が配られて、青ざめたり、にんまりと余裕の笑顔を見せたり。同僚と結果を見せ合って「年齢とともに体重も増えていくなあ。家族か…[続きを見る]

    健康一言解説