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医療大全

流産

流産

りゅうざん
Miscarriage

【初診に適した診療科】
産科、産婦人科
【どんな病気か】
流産とは、妊娠22週未満の分娩をいい、このうちほとんどの自然流産は、前半の妊娠12週までに起こる初期流産です。初期流産では、胎芽(たいが:胎児になる前の状態)が認められないか、認められても生存していない状態なので、正常妊娠へと治療する方法はなく、妊娠は継続できません。流産はまれなものではなく、妊娠がわかった人の10~20%ほどでみられます。
【原因は何か】
自然流産の原因の65~70%は、受精卵の染色体に異常が起こったためです。このほかの原因に、妊娠前後の卵巣ホルモン分泌不良や不育症(ふいくしょう)・習慣流産があります。
【症状の現れ方】
痛みや出血がまったくない状態で、流産と診断されることもしばしばあります。反対に少量の出血があっても、その多くは正常に妊娠が継続します。
 もちろん、流産では少量の出血がみられることが多く、子宮内容が排出される時には多めの出血と下腹部痛を伴うので、出血は注目すべき症状です。
【検査と診断】
妊娠7週以降であることが確実なら、必ず超音波検査で心拍が確認できるので、7週以降で心拍を認めなければ流産です。また、子宮内の胎芽が入る胎嚢(たいのう)と呼ばれる袋が認められれば確実に妊娠4週以降ですから、それから3週を過ぎても心拍がみられなければ流産です。もっと早い時期では、心拍はみられなくても当然ですが、胎嚢は必ず少しずつ成長するので、その成長がなければ流産です。
 流産と診断できるもののうち、症状がない状態を稽留流産(けいりゅうりゅうざん)といいます。超音波検査を行わなくても、多めの出血とともに胎嚢が子宮から排出されれば、流産(進行流産)の診断は容易です。
【治療の方法】
稽留流産や進行流産と診断された時は、子宮内容を取り除く処置を受けるのが普通です。自然に子宮内容が排出されてしまっても、一部が残ることがある(不全流産)からです。通常は1~2日の入院となります。
【病気に気づいたらどうする】
出血があれば激しい運動は避けたほうがよいでしょう。しかし安静にすれば流産を防げるというわけではありません。流産後は1~2カ月で月経が再開し、3カ月ほどたてば再び妊娠してもかまいません。次回も流産する可能性は同率で、高くなることはありません。

(C)法研

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