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医療大全

毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎(毛包炎)

もうのうえん(もうほうえん)
Folliculitis

【初診に適した診療科】
皮膚科、皮膚泌尿器科
【どんな病気か】
ひとつの毛包(毛穴の奥で毛根を包んでいるところ)にブドウ球菌が感染して起こる皮膚の病気です。
【原因は何か】
黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(主に表皮ブドウ球菌)、あるいは両方が同時に感染する場合があります。
 毛包部にごく軽い傷がついた時、皮膚の湿った状態が長く続いた場合、あるいは、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド薬を塗っている場合などが誘因となります。
【症状の現れ方】
毛包の上部だけの浅い部分の感染症で、個々の発疹は毛包に一致した赤い丘疹(きゅうしん)ないしは中央にうみをもった丘疹(膿疱)で、まわりに赤みがあります。かゆみはなく、痛みもほとんどありません(表在性毛包炎)。
 丘疹や膿疱の部分がやや硬く触れる根をもったものは、おでき(「せつ」)の軽い、ないしは小さいもので、軽い痛みがあり、表皮ブドウ球菌より黄色ブドウ球菌による場合が多いようです(深在性毛包炎)。首の後ろ・太もも・お尻などにできることが多く、1個あるいは数個~数十個になることもあります。
【治療の方法】
数が少ない場合はとくに治療の必要はなく、自然に治ります。次から次にたくさんできる場合や、痛みがあり、おでき(「せつ」)に近いものは抗菌薬(化膿止めののみ薬)を3~4日間内服します。
【病気に気づいたらどうする】
たまにできる程度であれば気にすることはありません。次々とたくさんできる場合は、毛包炎ができるきっかけ(首筋や太ももではいつも衣類で肌が刺激を受けていないかどうか、副腎皮質ステロイド薬を必要以上に塗っていないかどうか、など)がないかを考えてみましょう。思いあたる誘因もなく、長く続くようであれば皮膚科専門医に相談しましょう。

(C)法研