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医療大全

扁桃肥大

扁桃肥大

へんとうひだい
Enlarged tonsil

【初診に適した診療科】
耳鼻咽喉科
【どんな病気か】
一般的に扁桃腺と呼ばれているのは、口蓋垂(こうがいすい:のどちんこ)の両側に見える口蓋扁桃(こうがいへんとう)が代表的なものですが、そのほか鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、舌根扁桃などがあります。これらの扁桃が、通常よりも大きくなった状態を扁桃肥大といいます。
 これらの扁桃は、鼻とのどに輪をつくるように存在しています。外界からの病原体に対する免疫を産生していることから、防御機能を果たしていると考えられています。
 最も大きなものが口蓋扁桃で、クルミのような外観のなかには10~20本程度のトンネルがあり、広い表面積を有して、外界からの刺激や情報を受け入れやすい構造になっています。しかし、このように内部が複雑に入り組んだ構造が、かえって細菌感染を助長する原因になることがあります。
【原因は何か】
口蓋扁桃、咽頭扁桃は、母体からの免疫が薄れる1歳すぎから相前後して生理的に大きさを増します。口蓋扁桃は2~3歳ころより肥大が始まり、7~8歳で最大になり、9~10歳ころには自然に小さくなります。咽頭扁桃は、口蓋扁桃より1~2年先行して大きくなり、6~7歳ころに肥大のピークがあります。
 扁桃は、学童期後半に次第に小さくなりますが、肥大の程度、経過は個人差が大きく、時に大人になっても肥大が持続することがあります。たとえば、舌根扁桃は20~30歳にかけて肥大します。女性では肥大が早期に出現し、男性に比べて舌根扁桃肥大がよくみられます。
【症状の現れ方】
扁桃肥大は、直接に気道(鼻から肺までの空気の通り道)を狭くすることから、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こすことがあります。また、口蓋扁桃が大きすぎると、食事の際に嚥下障害を起こすことがあります。
【治療の方法】
急性に肥大した場合であれば、薬物投与で改善することがあります。ただ、長期間にわたり肥大、閉塞(へいそく)症状が持続するようなら、扁桃を手術で摘出する必要があります。

(C)法研

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