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医療大全

扁桃周囲膿瘍(扁桃周囲炎)

扁桃周囲膿瘍(扁桃周囲炎)

へんとうしゅういのうよう(へんとうしゅういえん)
Peritonsillar abscess (Peritonsillitis)

【初診に適した診療科】
耳鼻咽喉科
【どんな病気か】
急性扁桃炎に続発し、口蓋扁桃(こうがいへんとう)の周囲に炎症が及ぶことで起こります。30代の男性に多く発症します。扁桃に生じた炎症が扁桃被膜外に波及して扁桃周囲炎を生じ、さらに膿瘍を形成すると考えられています。
【症状の現れ方】
急性扁桃炎に引き続いて発症し、激烈な咽頭痛が特徴です。通常は片側だけです。感染範囲が広がると耳への放散痛、開口障害が出現します。嚥下痛(えんげつう)も高度で、唾液を飲むことができなくなり、よだれをたらします。
 全身的には、高熱を伴い、経口摂取がほとんどできなくなり、全身倦怠感、脱水状態となります。
【治療の方法】
扁桃周囲炎と、それが進展した扁桃周囲膿瘍の区別が大切です。扁桃周囲炎の場合は、抗生剤を主体とした保存療法が選択されます。
 しかし、扁桃周囲膿瘍では、保存的治療よりも膿汁の排泄を目的にした治療が重要です。膿汁の排泄には、膿瘍の場所や程度を考慮して、注射針で穿刺吸引する場合と、局所麻酔後にメスで1~2cm程度を切開する場合があります。切開後には、十分に排膿するためにガーゼドレーンを置くことがあります。 外科処置に加えて、点滴注射により抗生剤を投与し、脱水の改善を図ります。
 緊急手術に対応できる施設では、積極的に扁桃摘出術を行い、治療期間の短縮、再発予防を図ることがあります。

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