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医療大全

副甲状腺機能低下症

副甲状腺機能低下症

ふくこうじょうせんきのうていかしょう
Hypoparathyroidism

【初診に適した診療科】
内科
【どんな病気か】
副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌や作用が低下することにより、副甲状腺機能亢進症とは逆に低カルシウム血症、高リン血症などを来す病気です。
【原因は何か】
副甲状腺からのPTH分泌が低下した特発性および続発性と、PTH分泌は保たれているにもかかわらずPTHの作用が損われている偽性(ぎせい)とに分類されます。前者のうち、続発性には頸部(けいぶ)の手術や外傷による副甲状腺の障害や、先天性の副甲状腺形成異常などが含まれます。これらと違い、原因が明らかでないものを特発性と呼んでいます。
 偽性副甲状腺機能低下症は、PTHによる細胞内シグナルの伝達機構の障害が原因で、その異常部位によりさらに細かく分類されています。
【症状の現れ方】
主な症状は低カルシウム血症によるもので、手足のこむら返り、ぴりぴりするしびれ感、けいれん(テタニー)発作などがみられます。ひどい場合には、全身性強直性(きょうちょくせい:強くこわばる)のけいれん発作が起こり、意識を失うこともあります。このため、てんかん発作と間違えられることもあります。そのほかに白内障(はくないしょう)や大脳基底核の石灰化などもみられることがあります。
【治療の方法】
アルファカルシドール(アルファロール、ワンアルファ)またはカルシトリオール(ロカルトロール)という活性型ビタミンD製剤を内服します。活性型ビタミンDは、ビタミンというよりは体内でビタミンDからつくられる一種のホルモンで、PTHとともに血中カルシウム濃度を維持するのに大切な役割を果たしています。 治療の目的は、低カルシウム血症によるテタニー発作やしびれをなくすことで、必ずしもカルシウム濃度を完全に正常化する必要はありません。
【病気に気づいたらどうする】
低カルシウム血症の原因には、副甲状腺機能低下症のほかにもさまざまなものがあります。副甲状腺機能低下症が疑われる場合には、内分泌の専門医の診察を受けることをすすめます。

(C)法研