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医療大全

脳梗塞

脳梗塞

のうこうそく
Cerebral infarction

【初診に適した診療科】
脳神経外科、神経内科
【どんな病気か】
脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1くらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(えし)してしまったものをいいます。
(1)アテローム血栓性脳梗塞…脳や頸部(けいぶ)の比較的太い血管に動脈硬化が起こり、その部位で血管が詰まってしまったり、血流が悪くなったり、またはそこにできた血栓がはがれて流れていき、脳の血管の一部に詰まってしまう状態です。
(2)心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)…心房細動や心臓弁膜症、心筋梗塞などのために心臓のなかに血栓ができて、それが脳に流れてきて詰まった状態です。(3)ラクナ梗塞…脳の深部にある、直径が1mmの2分の1~3分の1くらいの細い血管が詰まり、小さな脳梗塞ができた状態です。
【症状の現れ方】
脳梗塞の典型的な症状には、意識障害、片麻痺(片方の手足の麻痺)、片側の手足や顔面の感覚障害、言語障害、失語症(考えても言葉が出てこなかったり、相手の言うことが聞こえても理解できない状態)などがあります。
【急いで病院に運ぶ理由】
脳梗塞の中心部は、血管が完全に詰まるとその先は1時間くらいで梗塞になってしまいますが、その周囲の部分(ペナンブラと呼ぶ)は1~数時間はまだ生きていて、早めに適切な治療が行われれば機能を回復することも可能です。しかし治療開始が遅れると周囲の組織も徐々に壊死に陥り、1本の血管が詰まっただけなのに時間とともに梗塞は少しずつ大きくなっていきます。
【治療の方法】
発症したばかりの脳梗塞の治療は、内科的な薬物療法が主体になります。治療薬には脳のむくみをとる薬(抗脳浮腫薬)、血栓を溶かす薬(t‐PA)、抗血小板薬や抗血栓薬、脳保護薬(梗塞中心部や周辺部に生じるフリーラジカルという有害物質などを除去する薬)などがあります。
【病気に気づいたらどうする】
脳梗塞ではなるべく早く、できれば発症して3時間以内に治療が開始できるよう、すぐに専門医のいる病院に患者さんを運ぶことが望まれます。

(C)法研

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