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医療大全

チック(チック症)

チック(チック症)

チック(チックしょう)
Tic disorder

【初診に適した診療科】
小児科、精神科、神経科
【どんな病気か】
子どもにみられるチックは、一過性・発達性チックといわれるものが大多数です。しかし、子ども専門の精神科では、心身症ないし神経症レベルのチック症が比較的多くみられます。チック症の重症型といわれる慢性多発性のチック症(トゥーレット症候群)は、学童・思春期に比較的多くみられます。
【原因は何か】
発症の原因としては、身体因(チックの中枢として脳の線状体の障害説などがある)と心因が相互に関係しあっていると考えられています。とくに、子どもの発症に際しては、素質としての身体因を重視する傾向があります。
【症状の特徴と診断】
チックは、「ある限局した一定の筋肉群に、突発的、無目的に、しかも不随意(ふずいい)に急速な運動や発声が起きるもの」とされています。 症状は、まばたき(瞬目:しゅんもく)、首振り、顔しかめ、口すぼめ、肩上げなど上位の身体部位によく現れますが、飛び跳ね、足踏み、足けりなど全身に及ぶ運動性チックといわれるものもあります。また、咳払い、鼻ならし、叫びや単語を連発する発声チックといわれるものもあります。 発症年齢は、3~4歳の幼児期から始まり(初発)、7~8歳の学童期(ピーク)に多くみられます。男児に多い傾向にあり(男女比は3対1)ます。
【治療と対応】
治療は、「チック症という病気を治すのではなく、チック症の子どもを治療する」ことになります。治療の目標は、ストレスなどへの適応性を高め、人格の発達援助を目指すことです。子ども専門の精神科などでは比較的重症な患児が多く、その場合には薬物療法(主としてハロペリドールやリスペリドンなどの向精神薬)が行われます。一方、軽症の場合は、遊戯(ゆうぎ)療法などの行動療法的なアプローチが有効とされています。その際は、親へのカウンセリングが重要になります。
 対応としては、症状を誘発する緊張や不安を軽減、除去することや、それへの耐性(精神的抵抗力)を高めるように援助することが肝要ですが、症状の出現をやめるように、いたずらに叱責して注意を促すことは避けるべきです。
 症状が長期・慢性化し、多発・激症化する場合には、子ども専門の精神科などの医療機関への受診が必要になります。

(C)法研

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