文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

成長ホルモン分泌不全性低身長症

成長ホルモン分泌不全性低身長症

せいちょうホルモンぶんぴつふぜんせいていしんちょうしょう
Pituitary dwarfism

【初診に適した診療科】
内科
【どんな病気か】
小児期までに、脳の下垂体(かすいたい)からの成長ホルモンの分泌が障害されて起こる低身長症(小人症)をいいます。成長ホルモンの分泌のみがよくない場合と、他のホルモンの分泌障害を伴う場合があります。
 成長ホルモン以外の下垂体ホルモンの分泌も障害されている場合は、低身長と併せて性機能の発育が障害されることが多く見受けられます。
【原因は何か】
成長ホルモンの分泌のみがよくない場合は、家族性に生じる遺伝によるものと、散発性に生じるものがあります。成長ホルモン以外の下垂体ホルモンの分泌も障害されている場合は、原因の明らかでない特発性と、下垂体の異常が特定できるものに分けられます。
【症状の現れ方】
出生時の身長、体重は正常ですが、徐々に成長の遅れが目立ちます。骨の発達が遅れ、いわゆる骨年齢が低下しています。脳腫瘍などが原因の場合では、病気の発病とともに成長が障害されてきます。 他のホルモンの分泌障害を伴う場合では、そのホルモンの欠落症状が生じます。たとえば、性腺ホルモンが障害されると、体形が幼いままであり、男子では声変わりや射精がなかったり、女子では月経がこなかったりします。また、ストレスに反応して血糖などを上げる作用のあるホルモンが脱落すると低血糖を来し、意識が低下することもあるので注意が必要です。
【治療の方法】
成長ホルモンによる治療を行います。週6~7回に分けて(自己)注射により投与されます。ほかに成長の促進を助けるために、少量の副腎皮質ステロイド薬や甲状腺ホルモン薬を併用することもあります。成長ホルモン以外の下垂体ホルモンの低下についても、併せて治療することがあります。
【病気に気づいたらどうする】
小児の下垂体性の成長ホルモン分泌不全性低身長症は、成長ホルモンによる治療の効果が期待されます。しかし時期を逸すると治療が難しくなりますので、少なくとも小学校低学年までに内分泌専門医を受診して、治療について判断することが望ましいと思います。受診時に母子手帳と学校の成長記録を持参してください。

(C)法研