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医療大全

脂肪肝

 脂肪や糖の取りすぎ、代謝異常があると、肝臓に中性脂肪がたまる。30%以上の肝細胞に脂肪の粒がたまったのが脂肪肝だ。主な誘因は肥満、アルコール、糖尿病。普通は肝機能の軽い異常だけで、自覚症状はないことが多い。カロリー制限と運動で徐々に改善する。

 【症状】ないことが多い。

 【診療科】内科

脂肪肝

しぼうかん

【初診に適した診療科】
内科、消化器科
【どんな病気か】
肝臓はたくさんの肝細胞の集合体ですが、脂肪滴(しぼうてき)がたまった肝細胞が全体の1割を超えたら脂肪肝と呼ぶのが一般的です。慢性の脂肪肝は、肥満や糖尿病、高脂血症などで起こりやすいのですが、従来これ自体は多くの場合、無害と考えられてきました。
 しかし、このような変化が一部の人では肝硬変への一里塚となっていることが最近明らかになってきました。
 他方、急性に発症するものにはライ症候群や急性妊娠性脂肪肝がありますが、いろいろな原因により生じる全身のミトコンドリアの機能不全が原因といわれ、死亡率が高いので、すみやかな治療が必要です。
【原因は何か】
脂肪肝は、原因により栄養性、内分泌性、代謝性、中毒性に分類されます。慢性の脂肪肝は、食欲不振症のように高度の飢餓(きが)状態や、ホルモンの異常、高度の肥満に際して生じます。急性の脂肪肝は、ライ症候群や急性妊娠性脂肪肝などの代謝異常や、アセチルサリチル酸やバルプロ酸などの薬の過剰な服薬で生じます。
【症状の現れ方】
全身のミトコンドリア機能不全で生じる脂肪肝では意識障害が生じることが多いのですが、慢性に生じる脂肪肝には通常、自覚症状はありません。
【治療の方法】
カロリーの制限と運動量の増加が大切です。予後は合併症の有無により大きく変わります。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、糖尿病、高脂血症、高血圧の合併がないかどうかを確認し、飲酒量もチェックしてみます。
【病気に気づいたらどうする】
生活習慣病では合併症が多岐にわたることが多く、診療科を選ぶ場合に混乱が生じやすいので、家庭医に相談して合併症に応じた専門医を紹介してもらうことが大切です。

(C)法研

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