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医療大全

耳せつ(急性化膿性限局性外耳炎)

耳せつ(急性化膿性限局性外耳炎)

じせつ
Otofuruncle (otitis externa circumscripta)

【初診に適した診療科】
耳鼻咽喉科
【どんな病気か】
外耳道は外側3分の1は軟骨部で、内側3分の2は骨部です。軟骨部は皮下組織が厚く、毛包(もうほう:毛根を包む細胞)、皮脂腺や汗腺など、分泌を行う組織が数多くあります。これらの組織が感染を起こすと「せつ」(うみの塊)をつくります。つまり、にきびやおできと同じものが外耳道内にできるのです。原因は耳かきや爪などの外部からの刺激による感染がほとんどで、夏季に多くみられます。細菌検査を行うとブドウ球菌が頻繁に認められます。
 複数の「せつ」をつくり、何度も症状を繰り返す場合は、糖尿病などの全身疾患が隠れていることがあります。
【症状の現れ方】
一般的な外耳道炎に比べるとかなりの激痛を訴えます。その痛みが頭痛として頭部にまで広がることもしばしばあります。多くの場合は外耳道の入口にできますが、外耳道の内側にできた場合はさらに痛みが強くなります。
【治療の方法】
「せつ」が自潰(じかい:破れてうみが出る)すれば症状は軽快します。外耳道炎と同様の治療で抗生剤、副腎皮質ステロイド薬の局所塗布と同時に、感染に対しては抗生剤を、痛みに対しては鎮痛薬を内服します。
 さらに「せつ」の自潰を早めるために、温湿布、サリチル酸の塗布、また、綿花でつくったタンポンで圧迫します。全身疾患の合併がなければ、数日から約1週間で改善します。

(C)法研