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医療大全

骨髄炎(化膿性骨髄炎)

骨髄炎(化膿性骨髄炎)

こつずいえん(かのうせいこつずいえん)
Osteomyelitis (Suppurative osteomyelitis)

【初診に適した診療科】
整形外科
【どんな病気か】
骨に細菌が侵入して化膿性の炎症を起こす病気です。骨の内部には骨髄がありますが、血流が豊富で、そこに最初の炎症が起こるため、骨髄炎と呼ばれています。
【原因は何か】
細菌が骨に侵入する経路には、以下の3つのパターンがあります。(1)体内の他の部位に感染巣があり(扁桃腺や尿路の感染など)、細菌が血液を介して骨髄に到達する。(2)化膿した病巣が近くにあって、そこから波及する。(3)骨折や手術などによって細菌が直接骨髄に侵入する。
 急性化膿性骨髄炎は小児に多く、大腿骨や脛骨(けいこつ)、上腕骨などに起こります。細菌が骨髄の中で繁殖し、うみがたまると(膿瘍)、骨の表面に波及したり、骨の血流を妨げることにより骨壊死(腐骨:ふこつ)を引き起こしたり、骨が吸収され、破壊されることもあります。
 慢性骨髄炎では、腐骨の周囲を取り囲むように新しい骨が形成されるため、炎症病巣はそれ以上は広がりませんが、長期に細菌がとどまりやすくなり、慢性の感染が持続します。 原因となる菌は、黄色ブドウ球菌が最も多く、その他、緑膿菌(りょくのうきん)、表皮ブドウ球菌、変形菌、などがあげられます。
【症状の現れ方】
発熱、不機嫌、食欲不振、全身倦怠などの全身症状や、局所の痛み、はれ、熱感、発赤などで発症します。小児の場合、痛みのため動かそうとせず、動かすと泣くことが重要な症状の現れ方となることがあります。
 慢性化膿性骨髄炎では局所症状はみられますが、発熱などの全身症状はあまりみられません。経過が長くなると皮膚にあながあいて(瘻孔)、うみが出てくることもあります。
【治療の方法】
急性化膿性骨髄炎では早急に治療を開始することが重要です。一般的には入院、安静のうえ、有効な抗生物質を点滴します。
 それでも改善しない場合は、手術が必要となります。とくに慢性化膿性骨髄炎では腐骨や血行障害により、抗生物質が十分行き届かないため、手術となる場合が多いようです。手術は、骨に短冊状の窓を開け、中にたまっているうみや壊死した骨をすべて取り除きます。感染がおさまったあと、もし欠損部が大きければ、骨を他の部位から移植するような手術を追加することもあります。

(C)法研

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