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医療大全

アレルギー性鼻炎(花粉症)

 アレルギー性鼻炎は、鼻の中の粘膜に空気中を浮遊するたんぱく質(抗原)が付着することで引き起こされる。原因となるたんぱく質は、スギ、ヒノキなど樹木の花粉、ダニの死体(ハウスダスト)、ペット(ネコ、イヌ)の分泌物などがある。マスク着用、室内掃除の徹底などで抗原を鼻の中に入れないように注意するのがまず第一。患者には、薬による治療、鼻の粘膜をレーザーで焼く手術などが行われる。長期的な効果を期待できる治療として、3年程度、定期的に少量の抗原を注射で取り込む減感作療法もある。

 【主な症状】くしゃみ、鼻汁、鼻づまり

 【診療科】耳鼻咽喉科、内科

アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギーせいびえん(かふんしょう)

【初診に適した診療科】
耳鼻咽喉科
【どんな病気か】
抗原と抗体が鼻の粘膜で反応して、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりを起こすのがアレルギー性鼻炎です。アレルギー反応(1型)で起こる病気には、ほかに気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などがあり、これらアレルギー性の病気はしばしば同時に起こります。
【原因は何か】
原因になる物質(抗原)にはいろいろな種類があり、主なものとしてはハウスダスト(ダニなどの家のほこり)、花粉、真菌(カビ)、ペットとして飼っているイヌやネコの毛があります。
【症状の現れ方】
ハウスダストとスギ花粉によるアレルギー性鼻炎の人が最も多くなっています。家のほこりによるアレルギー性鼻炎の特徴は、1年中くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが続くことです(通年性アレルギー性鼻炎)。くしゃみは発作性に起こることが多く、一度起こると何度も続けて出ます。ハウスダストのアレルギー性鼻炎の人は、しばしば気管支喘息やアトピー性皮膚炎を併せもっています。
 スギ花粉症の特徴は、毎年2~4月(スギ花粉が飛ぶ季節)にかけてくしゃみ、鼻水、鼻づまりを起こします(季節性アレルギー性鼻炎)。スギ花粉が飛ばない季節に鼻症状はありません。アレルギー性結膜炎をいっしょにもっている人が多く、鼻症状以外に目のかゆみが強く起きます。
【治療の方法】
抗原が鼻のなかに入らないようにすることが症状を改善するうえで最も有効です。ハウスダストはふとん、じゅうたん、畳に多いのですが、丹念に掃除機などで取り除くことで鼻症状はある程度改善されます。
 減感作療法(特異的免疫療法)という体質改善の治療と抗アレルギー薬で症状を抑える治療が主に行われています。花粉症では、飛散する前から薬物を予防的に投与し、症状発現を遅らせ、花粉飛散期の症状を軽くする初期療法がすすめられています。
 減感作療法とは、抗原からの抽出物を少量から投与する方法で、現在では根治治療に最も近く、治療終了後にも症状の改善が持続します。この点で、症状を抑える抗アレルギー薬と異なります。

(C)法研

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