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医療大全

急性細菌性前立腺炎

急性細菌性前立腺炎

きゅうせいさいきんせいぜんりつせんえん
Acute bacterial prostatitis

【初診に適した診療科】
泌尿器科
【どんな病気か】
前立腺に細菌の感染を生じ、発熱とともに前立腺が大きく腫脹(しゅちょう:はれる)して排尿困難、残尿感、頻尿(ひんにょう)、排尿時痛を生じます。尿閉(にょうへい:前立腺がはれて尿道を圧迫し、まったく排尿ができなくなってしまうこと)になることもまれではありません。38~40℃の高熱を伴うことがあります。
【原因は何か】
主に大腸菌などのグラム陰性桿菌(かんきん)と呼ばれる細菌の感染によって発症します。これは便のなかに普通にみられる細菌です。結石や前立腺肥大症などの基礎疾患がはっきりしている症例もありますが、感染経路の不明確な症例もあります。
【治療の方法】
原因になっている尿中の細菌の種類を調べて、この細菌に対して有効な抗生剤の投与を行います。尿閉に対しては、膀胱瘻(ろう)といって下腹部の恥骨(ちこつ)の上を穿刺(せんし)して尿を体外に導く管を設置するか、尿道留置カテーテルを用いて、排尿路を確保する必要があります。 水分の補給を十分に行い、高熱のある症例では安静の確保と点滴注射のため入院治療をすすめます。重症例では敗血症(はいけつしょう)を生じ、生命の危険を伴うこともあるので注意が必要です。急性炎症を起こした前立腺には抗生剤が到達しやすいので、1週間くらいですみやかに快方に向かいます。
【病気に気づいたらどうする】
高熱に伴い、排尿痛や排尿困難、残尿感などの症状がある場合には、ただちに泌尿器科の専門医の診察を受けるべきです。少なくとも熱のある間は静養が必要です。また急性細菌性前立腺炎では、前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA)が異常な高値を示します。治ったあとで再検査が必要です。

(C)法研