赤ちゃんの死
毎年約100万人の赤ちゃんが生まれる中、死産は2万8000人(うち中絶は1万5000人)。流産は、全妊婦の15%が経験するとされる。妊娠の先には、必ず幸せが待っているとは限らないのだ。にもかかわらず、私たちは普段、流産・死産・新生児死といった厳しい現実を努めて見ないようにしてはいないだろうか。
そしてそれは、医療者にも同じことが言える。「死=医療の敗北」ととらえ、または、その現実にどう対応していいのか分からず、悲しみに打ちひしがれる家族から目を背けてはいないだろうか。
赤ちゃんを亡くした母親は、どのような悲しみの過程をたどるのか、医療者や周囲の人たちのどんな言葉や態度、かかわりが母親を癒やすのか――。まずは「知ること」から始めたい。