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コラム

本田秀夫「子どものココロ」

 うつ、不登校、PTSD、発達障害……。こころに困難やストレスを抱え、助けを必要としている子どもは少なくありません。現代の子どもたちがどんな問題に直面し、支える大人に何が求められているのか。信州大学医学部付属病院・子どものこころ診療部の精神科医・本田秀夫さんが語ります。

【最終回】「まとまりない会話」「不自然な感情の動き」「幻聴」…統合失調症は思春期から発症も 早めの受診を

【最終回】「まとまりない会話」「不自然な感情の動き」「幻聴」…統合失調症は思春期から発症も 早めの受診を

 15歳のQくんは、もともと真面目で頑張り屋でした。それが、1か月ほど前から、何をやっても手につかず、落ち着きがなくソワソワするようになりました。外出すると、不安そうに周囲を見ながら歩きます。やがて、外出を拒むようになり…

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女子に10代からの発症多い「神経性やせ症」…活発に見えても極度の低栄養 放置すると命の危険も

女子に10代からの発症多い「神経性やせ症」…活発に見えても極度の低栄養 放置すると命の危険も

 中学1年生のOさんは、真面目でやや控えめな性格の女の子です。夏休み明け、久しぶりに会ったクラスメートに「ちょっと太ったんじゃない?」と言われてから、体形をすごく気にするようになりました。その後、Oさんは太ることを気にし…

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カンシャク、イライラ、大人に暴言…「反抗挑発症」「素行症」の子どもにどう向き合うか?

カンシャク、イライラ、大人に暴言…「反抗挑発症」「素行症」の子どもにどう向き合うか?

 小学3年生のMくんは、毎日のようにカンシャクを起こします。特に家庭では日ごろから口答えが多く、ゲームをやっているとき、母親が「ごはんだよ」と声をかけるだけで激怒し、「死ね」と叫びながら物を投げつけるなど、些細(ささい…

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「人をなかなか信用しない子」も「過剰になれなれしい子」も…親から虐待された子どもに表れがちな「愛着形成」の異常

「人をなかなか信用しない子」も「過剰になれなれしい子」も…親から虐待された子どもに表れがちな「愛着形成」の異常

 親から虐待を受けた子どもたちには、高い確率でこころの問題が生じます。幼児期から顕著になる場合も多いのですが、学童期から思春期にかけて問題が深刻になる場合もあります。成人して以降も、何らかのこころの問題が持続することは、…

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「2歳から殴られてきた女児」「着替えも夕食も与えられない小2」…しつけと体罰を分けるものは?

「2歳から殴られてきた女児」「着替えも夕食も与えられない小2」…増える虐待 しつけと体罰を分けるものは?

 4歳のKさんは、赤ちゃんの頃は両親からかわいがられていました。しかし、2歳を過ぎた頃から、親の言うことに「いやだ」などと反抗すると、父親から殴られるようになりました。はじめのうちは母親が止めていたのですが、止めると自分…

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「家ではしゃべるのに、園や学校では黙ってしまう」は選択性緘黙の可能性も…発言の無理強いは逆効果

イラスト:高橋まや

 Jさんは、言葉の遅れもなく、家では家族と活発に話します。3歳で入園した幼稚園にも、特に嫌がらずに通っていました。ところが、入園してしばらくした頃、園の先生から親に連絡がありました。園の活動には楽しそうに参加するのですが…

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「ぎこちない」「手先が不器用」発達性協調運動症 同じ動きや声を繰り返す「チック症」…こころの問題と関連することも

「ぎこちない」「手先が不器用」な発達性協調運動症 同じ動きや声を繰り返す「チック症」…こころの問題と関連することも

 小学6年生のGさんは、幼児期によく転んでけがをしました。今も、歩いていて机の角に体が当たって物を落としたり、ちゃんと前を見て歩いているのに段差につまずいたりすることがときどきあります。学校生活では、体育の時間が憂うつで…

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「みんなと一緒」の強要は絶対にだめ! 自己肯定感を育んで…自閉スペクトラム症の子

「みんなと一緒」の強要は絶対にだめ! 自己肯定感を育んで…自閉スペクトラム症の子

 自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちへの接し方、育て方、教育方法について紹介します。前回ご紹介したASDの特徴の多くは、他者から見た行動を中心に述べたものです。どんな行動にも必ず、理由となる心の動きがあります。…

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本田秀夫(ほんだ・ひでお)

 1964年、大阪府豊中市生まれ。精神科医。信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授。同学部付属病院子どものこころ診療部長。日本自閉症協会理事。著書に「自閉症スペクトラム」など。

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