「連載を終えて」松永正訓さん(下)障害がつらいか、つらくないか、決めるのも人の自由
愛があふれた名畑さんの写真――この連載で忘れてはいけないのが、写真家・名畑文巨さんが、世界の障害のある子どもと家族を撮影した作品でした。初回に掲載したミャンマーの赤ちゃんの写真は、見せられた瞬間にハッとさせられ、感…
コラム
わが子に重い障害があると知ったとき、親たちは……。2017年10月から2019年4月まで連載され、大きな話題を呼んだ当コラムを書籍化。松永正訓著『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)として発売されました。
愛があふれた名畑さんの写真――この連載で忘れてはいけないのが、写真家・名畑文巨さんが、世界の障害のある子どもと家族を撮影した作品でした。初回に掲載したミャンマーの赤ちゃんの写真は、見せられた瞬間にハッとさせられ、感…
ヨミドクターで2017年10月に始まり、大きな反響を呼んだ連載コラム「いのちは輝く~障害・病気と生きる子どもたち」が、4月4日に最終回を迎えました。重い障害とともに生まれてくる赤ちゃんを巡る医療の実態や、家族の葛藤を描…
障害や病気のある胎児や赤ちゃんに対して、私たちはどのような姿勢で臨めばいいのでしょうか?諸外国の考え方は参考にはなりますが、それをすべてまねればいいというわけではありません。なぜならば、欧米には個人主義の伝統が確立さ…
障害のある胎児や、障害を持って生まれてくる赤ちゃんに対して、海外ではどのような対応をとっているのでしょうか?この問題を整理していくと、逆に日本の特性が浮かび上がっていきます。幼い生命に対する欧米諸国の考え方のキーワー…
胎児の命を巡って、医療の世界では、「立場の違いが哲学の違いになる」という言葉があります。産科の先生も赤ちゃんの命を大事にしますが、それ以上に母体を大切にします。一方で、新生児科医や小児外科医は、赤ちゃんの命を何よりも重…
出生前診断をおこない、胎児に病気や障害があれば人工妊娠中絶をする……。こうした考え方に対して、倫理的に問題があると考える人もいれば、それの一体どこが悪いのかと考える人もいるでしょう。中絶を避け、なおかつ、健常な子どもを…
赤ちゃんに病気や障害のあることを理由に人工妊娠中絶することは、法的に認められているわけではありませんが、母体保護法に設けられた「経済的理由」という堕胎罪の例外規定にこじつけて実施されています。では、法的に認められたケ…
前回のコラムで、新型出生前診断で胎児に染色体異常があると分かると、90%以上の頻度で人工妊娠中絶が行われていると書きました。病気の赤ちゃんを堕(お)ろすことを、医学的に「選択的人工妊娠中絶」と言います。読者のみなさ…
2012年8月29日の読売新聞に、「妊婦血液でダウン症診断」「精度99%」という大きな見出しが掲げられました。13年4月から始まるNIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査)の解説でした。NIPTは従来の出生前診断と大きく異…
母体血清マーカー診断も、NT(胎児のうなじのむくみ)テストも、羊水検査も、診断の対象になる疾患は、主に21トリソミー(ダウン症)です。障害児を授かることを許容できないカップルが、こうした検査を受けるのでしょう。しかしな…
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