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病名・テーマ 関節リウマチ
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関節リウマチ 薬で進行抑制

 関節リウマチは、細菌などから自らを守る免疫が過剰に働いて関節を攻撃し、炎症が起きる病気だ。手足をはじめ、全身の関節に腫れや痛み、こわばりが出るほか、発熱や倦怠(けんたい)感なども生じる。進行すると、骨や軟骨などが変形す…

 関節リウマチは、細菌などから自らを守る免疫が過剰に働いて関節を攻撃し、炎症が起きる病気だ。手足をはじめ、全身の関節に腫れや痛み、こわばりが出るほか、発熱や倦怠けんたい感なども生じる。進行すると、骨や軟骨などが変形する。原因はわかっていない。

 読売新聞は2021年3~4月、日本リウマチ学会の教育施設602病院に対し、2019年の治療実績をアンケート調査した。

 最新の研究では、国内の患者は約82万人と推計され、女性が4分の3を占める。60~70歳代で発症する人が5割に上るが、20~30歳代での発症も1割あり、出産や育児の時期にあたる患者も少なくない。

 関節の炎症が強くなると関節が変形し、元に戻らなくなる。早期診断・早期治療が大切だ。薬で病気の進行を抑えることができる。

関節リウマチ 薬で進行抑制

 同学会が4月に改訂した診療指針によると、治療の基本は、関節の炎症を抑える効果がある抗リウマチ薬「メトトレキサート」(一般名)の服用だ。

 この薬で十分な効果が得られない場合、炎症を引き起こす物質の働きを抑える「生物学的製剤」や、同等の効果が見込める「JAK阻害薬」が選択肢となる。

 生物学的製剤は注射や点滴薬、JAK阻害薬は飲み薬。いずれも保険適用になった薬剤が複数ある。JAK阻害薬は13年から使用されているが、長期的な安全性が不明なこともあり生物学的製剤が優先される。

 これらの薬は効果が高い一方、免疫を抑制する作用もあるため、感染症への注意が必要だ。患者によってそれぞれの薬剤の効き方は異なり、薬の調整に技術が求められる。経験豊富な専門医への受診が望ましい。

 関節が壊れた場合は、手術で関節を修復する。従来は膝や股関節など大きな関節の手術が中心だったが、最近は生活の質の向上を目指し、手足の指などの手術も増えている。

 日本リウマチ学会理事長で、慶応大名誉教授の竹内勤さんは「効果の高い薬が次々に登場し、痛みなどの症状がほぼなくなる『寛解』を維持できるケースが増えた。主治医に相談し、納得できる治療を受けてほしい」と話す。(加納昭彦)


【データの読み方】(2019年の診療実績)

新規・再診患者:関節リウマチで新規と再診で受診した年間の合計人数。多くの患者を診察していることは、様々な状態の患者に対処し、治療経験が豊富なことを示している。

生物学的製剤などを使用した患者:炎症を引き起こす物質だけを標的に、その働きを阻害する生物学的製剤(点滴・皮下注射)と、それと同等の効果があるとされるJAK阻害薬(飲み薬)を使用した患者数の合計。従来の抗リウマチ薬とは異なり、薬の使い方も難しく、診療技術をはかる一つの目安になる。

小児リウマチの新規患者:16歳未満の小児期に発症する関節リウマチに類似した病気で、正式には「若年性特発性関節炎」と呼ばれる。成長期にあたる上、薬の使い方が大人の関節リウマチとは異なる。経験のある医師を受診したい。

関節手術:関節リウマチが進行し、関節手術を受けた患者数。人工関節を入れたり、動きづらい関節を切断したりする。膝や股関節など大きな関節の手術や、手足首、手足の指など比較的小さな関節の手術もある。得意な手術について、病院ごとの特色もある。

リハビリ:症状改善にはリハビリも欠かせない。病院内のリハビリ施設でリハビリを行っているかどうかや、大きな関節のリハビリを主に担う理学療法士、細かい作業のリハビリを担う作業療法士の人数を尋ねた。

専門医:薬、手術など様々な治療の選択肢があり、リハビリも必要になるため、総合的かつ専門的な知識を持つ医師の受診が望ましい。日本リウマチ学会の専門医と、主に手術にたけた日本整形外科学会認定のリウマチ医の所属人数をそれぞれ尋ねた。

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関節リウマチ

病院名
都道府県
市区町村
新規・再診患者(人)
生物学的製剤などを使用した患者のうち生物学的製剤・JAK阻害薬を使った患者 人(人)
小児リウマチの新規患者(人)
関節手術(件)
関節手術のうち膝関節(件)
関節手術のうち股関節(件)
関節手術のうち手(件)
関節手術のうち足(件)
関節手術のうちその他(件)
リハビリ施設でのリハビリ(行っている・〇)
リハビリの理学療法士(人)
リハビリの作業療法士(人)
日本リウマチ学会専門医(人)
日本リウマチ学会専門医のうち内科系(人)
日本リウマチ学会専門医のうち外科系(人)
日本整形外科学会認定のリウマチ医(人)
北海道内科リウマチ科病院 北海道 札幌市西区 3019 882 0 0 0 0 0 0 0 10 8 7 7 0 1
北海道大学病院 北海道 札幌市北区 1339 160 2 76 19 9 25 20 3 17 6 15 10 5 5

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