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病名・テーマ 大動脈瘤
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腹部大動脈瘤 増える血管内治療…人工血管置換術も選択肢

 破裂すると命に関わる「腹部大動脈瘤(りゅう)」など、加齢とともに増える血管の病気を取り上げる。読売新聞は2020年11月~21年1月、心臓血管外科専門医認定機構の認定修練施設など792医療機関に、腹部と脚の代表的な血…

 破裂すると命に関わる「腹部大動脈りゅう」など、加齢とともに増える血管の病気を取り上げる。

 読売新聞は2020年11月~21年1月、心臓血管外科専門医認定機構の認定修練施設など792医療機関に、腹部と脚の代表的な血管の病気について、19年の治療実績をアンケートした。

 「腹部大動脈瘤」は、おなかを通る太い血管の大動脈がこぶのように膨らむ病気。主な原因は動脈硬化だ。自覚症状はほとんどなく、人間ドックなどの検査で偶然見つかることが多い。こぶの直径が5センチ程度になると破裂する可能性が高まるため、積極的な治療が必要とされる。

腹部大動脈瘤 増える血管内治療…人工血管置換術も選択肢

 破裂を防ぐ治療法としては、おなかを切開せずに行う「ステントグラフト内挿術」が近年増えている。脚の付け根から血管内にカテーテル(細い管)を挿入し、こぶができた部位で、ステントグラフトという筒状の器具を開き、血管を内側から補強する。もう一つの選択肢が、こぶができた部分を、化学繊維の人工血管に置き換える手術「人工血管置換術」だ。

 ステントグラフト内挿術の方が身体への負担は軽いが、器具がずれて、血液がこぶに漏れ出すと再治療が必要になる。人工血管置換術の方が再手術になる可能性が低いという。

閉塞へいそく性動脈硬化症」は、動脈硬化に伴い、脚などの血管が詰まってしまう病気。歩くと脚に痛みやしびれが出て、少し休むと消える歩行障害「間欠性かんけつせい跛行はこう」が表れることが多い。

 初期には、歩いて血流を改善させる運動療法や血液をサラサラにする薬などを用いた治療が行われる。それでも改善しない場合には、カテーテルを使って血管の狭くなった部分を広げる治療や、別の血管を移植して詰まった部分の迂回うかいを作るバイパス手術が検討される。

  慶応大病院心臓血管外科教授の志水秀行さんは「それぞれの治療法に利点と注意点があるので、治療を検討する際は医師によく聞いてほしい。手術、カテーテル治療の両方を数多くバランス良く行っているかどうかも、医療機関選びの参考になる」と話している。(西田真奈美)


【データの見方】(2019年の治療実績。単位は腹部大動脈瘤が人、閉塞性動脈硬化症が件)

腹部大動脈瘤のステントグラフト内挿術:脚の付け根の動脈から、カテーテル(細い管)を血管内に挿入し、こぶの部分にステントグラフトという筒状の器具を圧着させる治療。
(待機)こぶが破裂する前に実施する。こぶの拡大や破裂を防ぐ。
(緊急)こぶが破裂しかけている、もしくは破裂していた時に実施する。

腹部大動脈瘤の人工血管置換術:おなかを開いて、こぶができた血管を取り除き、化学繊維でできた人工血管に置き換える手術
(待機)こぶが破裂する前に実施する。こぶの拡大や破裂を防ぐ。
(緊急)こぶが破裂しかけている、もしくは破裂していた時に実施する。

閉塞性動脈硬化症の治療:脚などの血流を改善させるために行う治療。カテーテルを用いて血管内の狭くなった場所にステント(金属状の筒)を置くカテーテル治療と、別の部分から採取した血管をつないで血流の迂回路を作るバイパス手術がある。件数には、カテーテル治療と手術の両方を含む。

重症下肢虚血の治療(○か×):閉塞性動脈硬化症が進行すると、安静時にも脚が痛んだり足首などに潰瘍ができたりする。この状態が重症下肢虚血で、足先が壊死えしした場合は手術で切断することもある。血流を改善するためにバイパス手術やカテーテル治療が行われる。「○」はこれらの手術や治療を実施している医療機関。「×」は実施していない医療機関。

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血管の病気

病院名
都道府県
市区町村
腹部大動脈瘤のステントグラフト内挿術(待機)を受けた患者数
腹部大動脈瘤のステントグラフト内挿術(緊急)を受けた患者数
腹部大動脈瘤の人工血管置換術(待機)を受けた患者数
腹部大動脈瘤の人工血管置換術(緊急)を受けた患者数
閉塞性動脈硬化症の治療
重症下肢虚血治療の実施状況
旭川医科大学病院 北海道 旭川市 60 5 17 0 336
製鉄記念室蘭病院 北海道 室蘭市 46 6 6 1 103

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