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病名・テーマ 頭頸部がん
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該当病院396か所

頭頸部がん 喫煙や飲酒影響…できる限り機能温存図る治療

 頭頸部(とうけいぶ)がんは、脳と眼(め)以外の、首から上の部分のがんを指す。舌などの「口腔(こうくう)」、鼻の奥からのどにつながる「咽頭」、気管の入り口の「喉頭」、「鼻・副鼻腔(ふくびくう)」などにできる。年間新規…

 頭頸部とうけいぶがんは、脳と以外の、首から上の部分のがんを指す。舌などの「口腔こうくう」、鼻の奥からのどにつながる「咽頭」、気管の入り口の「喉頭」、「鼻・副鼻腔ふくびくう」などにできる。

頭頸部がん 喫煙や飲酒影響…できる限り機能温存図る治療

 年間新規患者数は、推計で口腔・咽頭がんが約2万3000人、喉頭がんは約5300人。50歳代以上の男性が発症するケースが多く、喫煙や飲酒の影響が大きいとされる。ただし、咽頭がんの中には、HPV(ヒトパピローマウイルス)などのウイルス感染によるものもある。

 読売新聞は2021年6~7月、がん診療連携拠点病院、日本頭頸部外科学会の指定研修施設など740施設に2020年の治療実績をアンケート調査し、290施設から回答を得た。

 頭頸部には、声を出したり、食べ物をのみ込んだりする上で重要な機能を担う部位が集まっている。そのため、がんを治すだけでなく、できる限り機能の温存を図る治療を目指す。がんの部位や進行度により、手術、放射線治療、抗がん剤などの薬物など、治療法の選び方が異なってくる。

 口腔がんの多くを占める舌がんは、手術を行う場合が多い。手術後に抗がん剤と放射線治療を併用した化学放射線療法を行う場合もある。

 咽頭は、上、中、下の3部位に分かれる。鼻の奥の「上咽頭」は、手術が難しい部位で、放射線治療を選ぶことが多い。

 口の奥の「中咽頭」、食道につながる「下咽頭」、気管につながる「喉頭」のがんは、早期なら、手術か放射線治療を選ぶ。がんが小さい場合などには、口から内視鏡を入れる「経口的切除」も行われている。舌や声帯などを残すために放射線治療を選ぶことも多い。さまざまな角度から、がんの形に合わせて放射線を照射するIMRT(強度変調放射線治療)を導入する病院が増えてきている。

 国立がん研究センター東病院副院長の林隆一さんは「適切な治療を行うには、頭頸部外科、放射線科、腫瘍内科などの連携が重要。リハビリも含め、多職種のチーム医療を行える病院が望ましい」と話す。

 のどのがんは、患者が症状を自覚したときには、進行しているケースもある。がん研有明病院頭頸科部長の三谷浩樹さんは「症状がなくても胃の内視鏡検査の際に偶然、のどのがんが見つかることがある。酒量の多い人は1、2年ごとの検査をお勧めします」とアドバイスする。(久保晶子)


【データの見方】

 頭頸部がんのうち「口腔がん」「咽頭がん」「喉頭がん」「鼻・副鼻腔がん」の四つのがんに関する治療実績。根治手術、根治放射線・化学放射線療法の治療実績は2020年1~12月が対象期間。その他、診療体制などは、2021年6月現在。

根治手術 合計件数:「口腔がん」「咽頭がん」「喉頭がん」「鼻・副鼻腔がん」の四つのがんの合計手術件数。また、それぞれの手術件数も示した。手術後に補助的な化学放射線療法を行った場合も、手術件数として算定。内視鏡下手術、ロボット支援手術も含む。

(根治手術の)うち経口的切除 合計件数:「咽頭がん」「喉頭がん」は、早期で切除範囲が小さく限定されるといった場合、内視鏡を口からのどへ挿入してがんを摘出する「経口的切除」を行う方法もある。
 根治手術のうち、2020年の経口的切除の合計件数、また「咽頭がん」「喉頭がん」のそれぞれの経口的切除件数をたずねた。

根治放射線 化学放射線療法 合計件数:「咽頭」「喉頭」など、部位によっては手術よりも放射線、化学放射線療法が第1選択肢となることもある。手術に比べて声や食事の機能障害が少ないとされる。4つのがんの合計件数と、それぞれの件数を示した。

IMRT(強度変調放射線治療)の実施:2021年6月現在の頭頸部がんに対する治療の実施の有無をたずねた。IMRTは、がんの形に合わせて、放射線量、強度に濃淡を付けた照射を多方面から行いつつ、周囲の臓器に対するリスクを最小限に抑える放射線治療。

《診療体制など》

 頭頸部がんは、頭頸部外科だけでなく、放射線科、化学療法に関わる腫瘍内科の医師の他にも、術後のリハビリも含めて、薬剤師、管理栄養士、言語聴覚士など多職種のチーム医療が重要となる。常勤の専門医の人数のほか、頭頸部がん患者の治療の方向性を多職種で話し合うカンファレンスへの参加の有無をたずねた。いずれも2021年6月現在の状況。

頭頸部がん専門医:日本頭頸部外科学会・頭頸部がん専門医(常勤)の人数。

放射線治療専門医:日本放射線腫瘍学会・放射線治療専門医(常勤)の人数。

頭頸部がん患者のカンファレンス参加の有無:「腫瘍内科医」「病棟薬剤師」「病棟・管理栄養士」「言語聴覚士」それぞれの参加の有無(〇、×)。

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頭頸部がん

病院名
都道府県
市区町村
【根治手術 合計件数】
根治手術/口腔がん(件)
根治手術/咽頭がん(件)
根治手術/喉頭がん(件)
根治手術/鼻・副鼻腔がん(件)
【うち経口的切除 合計件数】
経口的切除/咽頭がん(件)
経口的切除/喉頭がん(件)
【根治放射線・化学放射線療法 合計件数】
根治放射線療法等/口腔がん(件)
根治放射線療法等/咽頭がん(件)
根治放射線療法等/喉頭がん(件)
根治放射線療法等/鼻・副鼻腔がん(件)
IMRT(強度変調放線治療)の実施(21年6月現在)
頭頸部がん専門医(人)
放射線治療専門医(常勤)(人)
頭頸部がん患者のカンファレンス参加/腫瘍内科医
頭頸部がん患者のカンファレンス参加/病棟薬剤師
頭頸部がん患者のカンファレンス参加/病棟・管理栄養士
頭頸部がん患者のカンファレンス参加/言語聴覚士
北海道大学病院 北海道 札幌市北区 88 45 22 10 11 13 11 2 144 16 79 25 24 3 10
札幌医科大学附属病院 北海道 札幌市中央区 50 26 15 7 2 7 5 2 52 11 28 13 0 3 5

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