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該当病院242か所

がん拠点 コロナで手術減

 新型コロナウイルスの感染拡大は、がん診療の中核的な役割を担う病院の診療にも大きな影響を及ぼしていた――。読売新聞は4~5月、全国のがん診療連携拠点病院と地域がん診療病院の計447施設を対象に、感染が拡大した2020…

 新型コロナウイルスの感染拡大は、がん診療の中核的な役割を担う病院の診療にも大きな影響を及ぼしていた――。

 読売新聞は4~5月、全国のがん診療連携拠点病院と地域がん診療病院の計447施設を対象に、感染が拡大した2020年と、前年の治療実績や面会制限対策などを調査した。

がん拠点 コロナで手術減

 2年分の手術件数を回答したのは、219病院だった。そのうち約8割の病院で、20年の手術件数が前年より減っていた。

 減少幅が10%を超えた病院は2割、5~10%だった病院は3割弱だった。減少幅が30%を超える病院も複数あった。

 減少の理由について、「感染を恐れる患者の受診控え」を挙げる病院が多かった。ほかにも「新型コロナ患者受け入れの影響で一般診療を一部制限せざるを得なかった」「感染対策のために、他県から来る早期患者向けの内視鏡治療を一時延期した」という病院もあった。

 がん手術やがん検診について、一時延期などの制限をかけた経験のある病院は4割に上った。調査時点で制限を継続していた病院も1割に上った。

 課題として、「検診を受ける人が減り、がんが進行した状態で見つかるケースが増えた」「受診の間隔をあけるかは、主治医と相談して判断するよう患者側に周知する必要がある」などを挙げる病院も多かった。

 一方、調査時点で全回答病院の87%が、感染対策のために、患者家族の面会制限を継続していた。

 この対応策として、「病室にWi―Fi環境を設けている」と回答した病院は39%、タブレット端末を用意するなど「オンライン面会を支援している」は45%に上った。中には、「家族への病状説明にオンライン面会を活用している」という病院もあった。

 がんは早期に発見し、迅速に治療すれば、治せる確率が高い。日本がん治療学会理事長を務める大阪大学病院長の土岐祐一郎さんは「コロナ禍が長引く中、がん治療を先延ばしにすると命に関わるので、必要な治療や検査はしっかり受けるようにしてほしい。特に、最初は、経験豊富な拠点病院などで診てもらうことが望ましい。手術後の経過観察は、地元の医療機関と連携してもらうことも可能だ」と話す。(久保晶子)


【データの見方】

 がん診療連携拠点病院は、専門的ながん医療を提供し、地域連携や患者相談の中核を担う病院として、治療件数などの要件に基づき国が指定する。拠点病院がない地域には、拠点病院と連携する病院として「地域がん診療病院」が指定される。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響について調査した。

【2020年と2019年の主な治療実績など】

 今回の調査では、指定要件の一部である治療実績のうち6項目を尋ねた。

がん(悪性腫瘍)の手術件数:病理診断で悪性腫瘍であることが確認された手術。内視鏡治療も含む。

がん薬物療法のべ患者数:経口、静脈注射による全身投与の薬物療法を対象とする。1治療計画を1人として算定する。

放射線治療のべ患者数:一連の治療計画を1人として算定する。

緩和ケアチームの新規介入患者数:緩和ケアチームは、がん患者の心身の痛みを和らげ生活の質を高めるために関わる。同一期間内に複数回、介入しても1人として算定。

年間外来がん患者のべ数:対象年の外来、往診、巡回診療、健康診断、人間ドック等のがん患者延べ人数。

年間新入院患者数:当該施設に対象年に新たに入院した患者数。同一患者が2回入院した際は2人とする。

いずれも1月1日から12月31日の1年間の実績値。

【2021年3月末時点の病床数】

【新型コロナウイルスの影響による制限の有無】

 新型コロナの影響で、診療の見直しや延期、検診の延期・中止など、何らかの制限をかけたか「がんの手術数」「通院による抗がん剤治療」「がん検診の制限」など10項目を尋ねた。

 2020年2月以降、制限を行った場合は「有」対象期間中に制限をかけなかった場合には「無」のいずれかを選択してもらった。

【患者面会支援など】

 2021年4月1日現在、「入院患者が病室で使える公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)環境の設定」、「オンライン面会の支援」、「オンラインによる患者サロン、患者教室の実施の有無」について尋ねた。

 実施開始時期が2020年12月末までの場合は「〇」、2021年1月以降は「△」、実施していない場合は「×」の三つから選択してもらった。

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がん診療拠点病院

病院名
都道府県
市区町村
がんの手術件数(2020年)
がんの手術件数(2019年)
がん薬物療法のべ患者数(20年)
がん薬物療法のべ患者数(19年)
放射線治療のべ患者数(20年)
放射線治療のべ患者数(19年)
緩和ケアチームの新規介入患者数(20年)
緩和ケアチームの新規介入患者数(19年)
年間外来がん患者のべ数(20年)
年間外来がん患者のべ数(19年)
年間新入院患者数(20年)
年間新入院患者数(19年)
病床数(21年3月末時点)
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・がんの手術数
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・通院による抗がん剤治療
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・がんの内視鏡治療
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・がんの放射線治療
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・その他治療(リハビリなど)
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・がん検診
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・がんの相談支援の対応
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・緩和ケア病棟の閉鎖、縮小
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・患者家族の来院規制
新型コロナウイルスの影響による制限の有無・患者サロン/患者教室
患者面会支援など・病室の「Wi-Fi(ワイファイ)」環境
患者面会支援など・オンライン面会の支援
患者面会支援など・オンラインによる患者サロン・患者教室
旭川医科大学病院 北海道 旭川市 2162 2210 - 1559 492 537 487 640 38358 40039 14087 14773 607 × ×
札幌厚生病院 北海道 札幌市中央区 1936 2185 4780 5268 238 261 158 226 85619 88827 10074 11770 516 ×

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