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病名・テーマ スポーツ外傷
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肩の損傷 靱帯と骨の縫合も…成長期に多い腰椎分離症

 スポーツ傷害には、けがによる「スポーツ外傷」と、特定の部位を酷使することなどで生じる「スポーツ障害」がある。読売新聞は、日本整形外科学会の認定スポーツ専門医がいる2034施設を対象に、2018年の治療実績などをアンケー…

 スポーツ傷害には、けがによる「スポーツ外傷」と、特定の部位を酷使することなどで生じる「スポーツ障害」がある。読売新聞は、日本整形外科学会の認定スポーツ専門医がいる2034施設を対象に、2018年の治療実績などをアンケートした。

 肩関節は、上下左右に可動域が非常に大きい。肩甲骨の関節(くぼみ)で上腕骨を受け止める構造だが、動きを滑らかにする関節唇などの軟骨が包み込んで安定性を保っている。

 ラグビーや柔道などで体を激しくぶつけると、衝撃で肩関節が脱臼し、関節唇と靱帯じんたいが骨からはがれることがある。野球では投げすぎやスライディングで関節唇を傷めることもある。

 足関節は捻挫を起こしやすい。外くるぶしには靱帯が三つあり、総称して外側がいそく靱帯と呼ぶ。傷害の頻度が高いのは、前距腓ぜんきょひ靱帯だ。

 治療にはリハビリなどの保存療法と手術がある。いずれも損傷部位が広がらないように動作を制限する。

 捻挫などで靱帯が伸びたり一部が切れたりしたら、応急処置で「安静」「冷却」「圧迫」「挙上(手足を心臓より高い位置に上げる)」を行う。完全に切れたらギプスなどで固定し、改善しなければ手術を検討する。

 手術では関節鏡を使うことが増えた。肩の場合、靱帯を骨に縫い付ける関節唇修復術が代表的だ。競技によっては手術を避けることもある。

 10代の成長期には、腰椎分離症を発症しやすい。腰椎の一部の疲労骨折だ。体を後ろに反らす動作やジャンプなどを繰り返すことで起こる。

 運動を避け、コルセットなどで固定し、腰に負担がかからないようにする。早期復帰や過剰な練習が再発につながることもある。

 理学療法士は、関節の可動域を広げたり、筋力を増強したりといった運動療法のほか、電気刺激による物理療法などを行い、運動・動作能力を回復させる。

 保存療法は、けがを負った時から専門医と理学療法士が一緒にリハビリプログラムを組み、無理をせずに復帰を目指していく。

 アンケートでは「担当医師と理学療法士が治療に関する打ち合わせを定期的に行っているか」を尋ねた。72%が「定期的に」、19%が「患者の症状によって」行っていると答えた。プロやアマチュアのスポーツクラブ、学校の部活動などとの提携は「している」が56%と半数を超えた。

 札幌医科大整形外科教授の山下敏彦さんは「スポーツの種類やポジションなどで、傷害しやすい箇所、復帰までの道も異なる。メンタル面のサポートも含め、患者と一緒に歩む理学療法士の存在は非常に重要だ」と指摘する。(久保晶子)


データの見方(2018年の実績、手術の単位は件)

手術:スポーツ外傷・障害に関するすべてが対象。リハビリなどの温存療法が基本だが、損傷の仕方や程度によって手術が選択肢となる。

提携医療機関:手術を自施設でなく、別の医療機関で実施している場合の提携先。

【肩】肩関節唇修復術:激しい衝撃で肩関節が脱臼し、関節唇がはがれた際に行う手術。関節に糸が付いたくさびを打ち、関節唇を縫い合わせて元の位置に固定する。

【足】足関節靱帯再建術:くるぶしにある前距腓ぜんきょひ靱帯が完全に断裂した場合などに、関節鏡を利用して糸で靱帯をつなぎ直す手術。

【腰】腰椎分離症の分離部修復術:保存療法で痛みが治まらない状態が続くなどした場合、分離した部分をつないで修復する手術。

スポーツ医(ドクター):日本整形外科学会の認定スポーツ医は学会の専門医を取得した上で、スポーツ医としての研修を受けることなどが条件。日本スポーツ協会の公認スポーツドクターは競技者の健康管理や治療、予防のほか、チームドクターとしての参加などを行う。二つの資格を持つ医師もいる。

理学療法士:国家資格。保存療法や手術前後のリハビリなどの計画を医師らと作成・実施する。

リハビリ施設:スポーツ傷害の原因は様々なため、担当医師や理学療法士らの適切な指導に基づき、個別かつ計画的にリハビリを進める必要がある。ほとんどの医療機関が専用施設を備えている。平均利用者数は施設全体の1日あたりの人数で、内訳が示せるところはスポーツ傷害を別に掲載した。

超音波検査:レントゲンなどで分からない損傷を見つけるために行う。患者の負担が軽く、導入する医療機関が増えている。

スポーツクラブ提携:プロ、アマチュアのスポーツチーム、大学・高校・中学などのクラブなどとの提携の有無。健康管理やけがをした時の助言、診断・治療を行う。

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スポーツ傷害(肩・足・腰)

病院名
都道府県
市区町村
手術(行っている=〇、行っていない=X)
提携医療機関
肩関節唇修復術
足関節靱帯再建術
腰椎分離症の分離部修復術
認定スポーツ医〔常勤)(人)
認定スポーツ医(非常勤)(人)
公認スポーツドクター(常勤)(人)
公認スポーツドクター(非常勤)(人)
理学療法士(常勤)(人)
理学療法士(非常勤)(人)
リハビリ施設の有無
平均利用者数(人)
うちスポーツ傷害(人)
超音波検査実施の有無
スポーツクラブ提携有=〇
提携先のスポーツ種目
手稲渓仁会病院 北海道 札幌市手稲区 4 0 0 5 2 65 0 40 10
旭川医科大学病院 北海道 旭川市 3 3 0 6 1 3 0 13 0 169 3 バレーボール

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