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病名・テーマ スポーツ外傷
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膝治療 手術や筋肉強化で…成長期の肘酷使に注意

 スポーツ傷害には、けがによる「スポーツ外傷」と、特定の部位を酷使することなどで生じる「スポーツ障害」がある。読売新聞は、日本整形外科学会の認定スポーツ専門医(膝・肘の分野)がいる医療機関1629施設に、2018年の膝・…

 スポーツ傷害には、けがによる「スポーツ外傷」と、特定の部位を酷使することなどで生じる「スポーツ障害」がある。読売新聞は、日本整形外科学会の認定スポーツ専門医(膝・肘の分野)がいる医療機関1629施設に、2018年の膝・肘の治療実績をアンケートした。

 膝はスポーツで痛めやすい部位だ。骨折、靱帯じんたい損傷、半月板損傷、軟骨損傷などがあるが、なかでも靱帯と半月板の損傷が多い。

膝治療 手術や筋肉強化で…成長期の肘酷使に注意(仮)

 膝関節は体の中で最も大きい関節だ。大腿(だいたい)骨(太もも)、けい骨(すね)、膝蓋しつがい骨(お皿)などを四つの靱帯で支え、体の安定性を保っている。半月板は大腿骨と脛骨の間でクッションの役割を果たし、膝のなめらかな動きを助けている。

 損傷が小さければ、安静やリハビリで回復は可能だが、断裂の仕方などによっては、手術を必要とする場合もある。

 ぜん十字靱帯は大腿骨と脛骨をつなぐ重要な存在だ。逆方向への急な動き、着地や相手とぶつかるなど、大きな衝撃が加わった時などに損傷しやすい。サッカーやバスケットボール、バレーボール、スキーなどが代表例だ。

 前十字靱帯再建術は、自分の脚のけんの一部を切り取って移植する。関節鏡を用いて、手術痕を小さく、正常な筋肉へのダメージをできるだけ抑える。移植した靱帯の組織が定着するまで通常1年近くかかるという。

 半月板は、膝の内側と外側にある三日月形の組織。膝をねじるなどの動きをすると痛めやすく、前十字靱帯の損傷時に一緒に痛めることもある。悪化すると膝の曲げ伸ばしができないほどの痛みが出る。

 半月板を手術で治療する場合、できる限り元の位置で縫い合わせる「縫合術」や、損傷した部分を切り取る「半月板切除」がある。

 膝を手術する場合、ももなどの筋肉を鍛え、患部にかかる負担を減らすなど、手術の後だけでなく前からのリハビリも欠かせない。

 中高年の場合、加齢による変形性膝関節症が原因で半月板を痛めている可能性もある。適切な治療を行うには、スポーツ傷害との見極めが重要になる。

 肘では、成長期に投球過多で生じる野球肘、中高年のテニス肘が知られる。野球肘の場合、適切に治療しないと成長障害が起きて変形が残ることもある。

 日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さんは「スポーツ傷害は治療後の復帰時期が難しい。早すぎると傷害を繰り返す原因になる」と指摘する。成長期の子どもについては「痛みをこらえることも多く、大人は注意深く見守ってほしい。複数のスポーツを体験させ、体の様々な使い方を学ばせることも大切だ」と話している。(久保晶子)


データの見方(2018年の実績、手術の単位は件)

手術:スポーツ外傷・障害に関するすべてが対象。リハビリなどの温存療法が基本だが、損傷の仕方や程度によって手術が選択肢となる。

提携医療機関:手術を自施設でなく、別の医療機関で実施している場合の提携先。

【膝】膝前十字靱帯再建術:患者の足の腱(ハムストリング腱や膝蓋腱など)の一部を移植する手術。患者の体の負担を減らすため、膝関節専用の内視鏡「関節鏡」を使うことが多い。

【膝】(関節鏡を用いた)半月板縫合術:断裂した半月板を縫い合わせる手術。損傷した部分を切り取る「切除術」もあるが、半月板は再生しないため、競技復帰を目指す場合は縫合術を選択するケースが多い。

【肘】内側側副靱帯再建術:野球肘やテニス肘になった患者が、自らの腱の一部を移植する手術。膝の靱帯損傷に比べると手術対象となる例は少ない。

リハビリ施設:スポーツ傷害の原因は様々なため、担当医師や理学療法士らの適切な指導に基づき、個別かつ計画的にリハビリを進める必要がある。ほとんどの医療機関が専用施設を備えている。平均利用者数は施設全体の1日あたりの人数で、内訳が示せるところはスポーツ傷害を別に掲載した。

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スポーツ傷害(膝・肘)

病院名
都道府県
市区町村
手術(行っている=〇、行っていない=X)
手術しない:提携医療機関
【膝】膝前十字靱帯再建手術
【膝】半月板縫合術、切除術
【肘】内側側副靱帯再建術
リハビリ施設
同 平均利用者数
うちスポーツ傷害
松田整形外科記念病院 北海道 札幌市北区 77 225 2 153 -
北斗病院 北海道 帯広市 17 8 0 64.8 15

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