山口真弓の「子どものココロとカラダを育む簡単レシピ」
医療・健康・介護のコラム
アスパラガスの旬は年2回 「春」と「夏」の違いは?…切る際に包丁はいらない
こんにちは。管理栄養士の山口真弓です。今回は、旬の食材「アスパラガス」について説明します。
赤ちゃんの時から食べられる
アスパラガスには、旬の時期が年2回あることをご存じでしたか。春と夏で、それぞれ「春アスパラ」と「夏アスパラ」と呼ばれています。春アスパラは甘みが強くて味が濃い、夏アスパラは、みずみずしくてシャキシャキしているという特徴があります。
【おいしく食べるコツ】
・硬い根元を1センチ程度切り、根元側の皮をピーラーで2~3センチほどむく。むいた皮はよいダシが出るので、スープや汁物にダシ代わりとして入れるのがおすすめ。
・ゆでると、水っぽくなりやすいため、いためる。
・包丁を使わずに手で折ると、アクやえぐみが抑えられる。小さな子どもも手伝いやすい。
アスパラガスは、赤ちゃんの時から食べられる食材です。手づかみをし始めたら、穂先の方を中心に、軟らかく加熱したものを持たせてあげるとよいでしょう。
アスパラギン酸、ルチン、βカロテン…
アスパラガスには、どのような栄養素が詰まっているのでしょうか。まず、名前の由来となっている「アスパラギン酸」を多く含んでいます。アミノ酸の一種で、新陳代謝を促し、疲労を回復させる効果があります。
また、穂先には「ルチン」が含まれています。ビタミンPとも呼ばれ、血管を丈夫にし、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できます。
このほか、 β カロテンやビタミンC、葉酸なども含まれています。βカロテンは、感染症などへの抵抗力を高めてくれます。葉酸は、赤血球をつくり、貧血を防ぎます。赤ちゃんや子ども、妊娠・授乳中のママには、欠かせない栄養素です。
アスパラガスには摂取してほしい栄養素がたくさん詰まっています。小さなお子さんには少々、食べづらいかもしれませんが、ぜひ、口にしてほしい野菜の一つです。
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