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[医療ルネサンス]緊急連載 能登地震<15>保健行政支えるチーム

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 「家や道路が崩れ、多くの職員が出勤できていない。業務に手が回らない」

 震度7に見舞われた石川県輪島市の県能登北部保健福祉センターの職員たちが、1月5日午後に滋賀県から入った災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)の4人に窮状を訴えた。DHEATは、被災した自治体の保健医療分野の業務を補佐するために、全国から派遣される医師や保健師らからなるチームだ。

 保健福祉センター自体も地震で窓ガラスが割れ、棚が倒れて書類が散乱し、混乱状態だった。奥能登2市2町の保健所機能を担う施設だが、この時点で地域の情報収集がほとんどできていなかった。高齢者が多い地域だけに被災した住民の健康状態が危ぶまれた。

 「対応の遅れは災害関連死を招く。立て直しを急がねば」。チームリーダーを務める滋賀県東近江保健所長の医師、小林靖英さん(54)は危機感を抱いた。

 すぐセンター内の片付けに着手、今後応援に駆けつける約20人の保健師が寝泊まりし、仕事ができる空間を確保した。同時に、保健医療行政の面で優先的に対処すべき課題を整理した。

 感染症が流行しやすい時期であることを踏まえ、避難所での感染対策、衛生面の指導に重点的に人員を割く方針を固め、地元の保健師らと意思統一を図った。

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