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被災のがん患者らにウィッグ寄付、NPO代表理事「生活の質を上げる大事なもの」

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 能登半島地震で被災したがん患者らにウィッグ(かつら)を無償で提供する取り組みを、福岡市のNPO法人「ウィッグリング・ジャパン」が始めた。現地で活動するボランティア団体を通じて届ける予定。同法人のホームページなどで情報を発信し、希望者を募っている。関係者は「頭髪で悩む被災者の心の支えになってほしい」と願いを込める。(鶴田明子)

被災のがん患者らにウィッグ寄付、NPO代表理事「生活の質を上げる大事なもの」

被災者への無償提供に向けてウィッグの手入れをする上田さん(左)ら(福岡市中央区で)

 提供する対象は、能登半島地震で被災し、がんや脱毛症などでウィッグを必要としている人。女性用のリユースウィッグのほか、頭皮を保護するケア帽子も用意している。

 同法人は2010年から、抗がん剤治療の副作用で脱毛に悩むがん患者向けに、ウィッグを販売・レンタルする事業を展開。治療を終えた患者から譲り受けたウィッグを活用し、リユース品を安価で販売している。

 自然災害の被災者へのウィッグの無償提供は、11年3月の東日本大震災の際、「自宅からウィッグを持ち出せないまま、避難所生活を送っている人がいる」との情報を受けて実施したのが始まり。17年の九州北部豪雨でも、患者会などを通じて寄付したという。

 代表理事の上田あい子さん(49)は、避難所などで人目を気にする患者らの心情を思いやり、「災害時は命につながる物資が優先されるが、脱毛に苦しむ人にとってウィッグは生活の質を上げる大事なもの。防寒にも役立ててもらいたい」と話している。

 提供を希望する人は、同法人に電話(092・725・6623)かメール( japan@wig-ring.info )で連絡し、色合いや髪形、配送先などを伝える。法人スタッフにはがんの経験者もおり、生活上の悩み相談にも応じるという。

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