文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

山口真弓の「子どものココロとカラダを育む簡単レシピ」

[ 医療・健康・介護のコラム ]

医療・健康・介護のコラム

料理が苦手で献立を考えられない レパートリーを増やさなければいけない?…ハンバーグも一工夫で多彩に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 皆さん、こんにちは。管理栄養士の山口真弓です。 

 私が普段、開いている料理教室で、「料理が苦手」「レパートリーが少ない」という相談をよく受けます。今回は、これらの相談に対する回答をしてみたいと思います。

レパートリーよりも大切なこと

料理が苦手で献立を考えられない レパートリーを増やさなければいけない?…ハンバーグも一工夫で多彩に

 実は、レパートリーが少ないと感じていても、家族はさほど気にしていないかもしれません。

 料理教室に参加しているママたちに、「お子さんは食べてくれないのですか?」と尋ねると、「いつも通り食べているのですが……」と、そんな声が多いです。

 きっと、ママたちは「毎日違うおかずを作って、子どもや家族に喜んでもらいたい!」と思っているのかもしれません。

 また、「いつも同じようなものばかりだと、栄養のバランスが偏らないか不安」という方も多いのでしょう。

 私の10年以上の子育て経験や、多くのお子さんを見てきて感じるのは、「子どもは毎日違ったおかずや品数の多い食事を望んでいるわけではない」ということです。おにぎり一つでもイイのです。大切なのは、

  • ママが作った味や匂いを感じて、安心して食べることができる。
  • ママが笑顔でおいしそうに食べるから、安心して食べることができる。

 ということです。必要なのは「安心感・心地良さ」です。もちろん、いろんな食経験は必要ですが、お子さんが今、しっかりと食べることができていれば十分ではないでしょうか。

家族が満足するものを考えてみよう!

 「おうちごはん」の目的は何でしょうか。レストランのような食事をしたいわけでも、専門店の味を出したいわけでもないですよね。

 作り手の立場からすると、レシピを考えて材料をそろえ、ある程度の時間をかけて作っているため、「この食材をどう調理したか」「どのようなメニューだったか」といったことを覚えています。そのため「この前作ったな」と感じてしまうのでしょう。

 また、「おいしそうに食べていないな」と感じると、「自分の料理に飽きてしまったかな?」と考えてしまうのかもしれませんね。

解決策は?

 そんなときは、レパートリーを増やすことよりも、食べる人が満足する食事を考えてみましょう。 

 お子さん、パパ、ママの好きなもの、よく食べるものを中心に、食材や調味料などを変えて、変化をつけてみましょう。

 ハンバーグを例にしてみます。

(1) 食材を変える

  • 合いびき肉でなく、鶏肉・豚肉、魚のすり身を使う。
  • 中に入れる具材に、お子さんが苦手な野菜を刻んで入れてみる。
  • ゴボウやレンコンを加えて食感を出す。
  • ミニトマトやチーズを入れ、宝探しのように楽しめるようにする。

(2) 調味料を変える=味を変える

  • いつもと違うものを選択する(ケチャップ、おろしポン酢、バターしょうゆ、トマトソース、クリームソースなど)。

(3) 形を変える

  • 丸めて肉団子のようにする。
  • 細長くしてスティック状にする。

 特に子どもは体全身を使って食べているため、色や形、匂い、音、触ったときの感覚が違えば、全部違ったメニューになります。

「これは食べてくれる」メニューを1品だけ

 私は、「おうちごはん」には多くのレパートリーは不要だと考えています。教室ではたくさんの料理をご提案しているので、「矛盾してない?」と感じられる方もいるかもしれませんが、私はレパートリーの選択肢をお伝えしているだけなのです。ありがたいことに「先生のレシピだとよく食べてくれます!」と、そんな声をいただくことが多いのですが、私のレシピは選択肢の一つにすぎません。

 自分や家族にとってどれがベストなのか? それは人それぞれ、各ご家庭で違います。

 「これは絶対食べてくれる」というメニューを1品は準備しておくと、ママも安心感を持てますよね。

総菜に頼りすぎないで

 「毎日、レシピに悩んだり、料理が苦手だったりするので、お総菜や加工食品でいいか」

 こんなふうに思われる方も多いかもしれませんが、これらに頼ってばかりでは心と体の元気度は下がっていきます。

 繰り返しますが、おにぎり一つでもよいのです。ママが握ったおにぎりに、旬の野菜などをたっぷり入れた具だくさんのみそ汁などを添えれば、お子さんは、おなかも心も満足してくれます。手間はかけなくても、愛情はたっぷりかけた食事作りをしてみてくださいね。

1 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

yamaguchi_mayumi_prof

山口真弓

管理栄養士、健康咀嚼そしゃく指導士
母歯ネットワーク認定 むし歯予防マイスター®

「スマイル☆キッチン~ママとベビー&キッズのための料理教室~」主宰。11歳と8歳の子どもを持つママ管理栄養士(2020年9月現在)。
実践女子大学生活科学部卒業、認知症専門病院にて勤務後、結婚・出産を経てフリーランスとなる。
「おいしく楽しく!スマイル☆な毎日が過ごせるように、笑顔あふれる食卓になるようお手伝い!!」をモットーに延べ3000組以上の親子の相談を受け、管理栄養士として、また同じママの視点でアドバイス。「悩んでいたことがスッキリと解決し、元気になれる」と評判に。市の栄養相談やコラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主催の料理教室の講師など、幅広く活動中。著書に『管理栄養士ママが教える! 子どものからだとこころが育つ! 6歳までの食事のホント』(すばる舎)、『作り方・進め方が1冊でわかる 決定版 はじめてのおいしい離乳食』(ナツメ社)がある。

HP:https://smile-kitchen-t.com/
Facebook:https://www.facebook.com/mayumi.yamaguchi.75
LINE@友達追加URL:https://lin.ee/eV9arZE

山口真弓の「子どものココロとカラダを育む簡単レシピ」の一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事