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85歳のアームレスリング王者、週3で肉食べ毎朝腕立て200回…来秋の世界戦「冥途の土産に」

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 9月に兵庫県で行われたアームレスリングの全日本マスターズ選手権Sシニアグランドマスターズ(70歳以上)ライトハンド無差別級で、茨城県土浦市の村竹儀昭さん(85)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。日本一の座に返り咲き、「米寿の88歳までは現役でと決めている」と、ますます意気軒高だ。

85歳のアームレスリング王者、週3で肉食べ毎朝腕立て200回…来秋の世界戦「冥途の土産に」

メダルを手に笑顔を見せる村竹さん(県庁で)

 村竹さんは広島県出身で、県立加計高校を卒業後、旧農林省に入省。主に構造改善局で勤務する傍ら、外務省に出向してアフリカや中南米にも駐在した。定年まで勤め上げ、1990年に土浦市に移住した。

 アームレスリングとの出会いは、74歳の時に偶然見た新聞広告だった。問い合わせの電話口では「息子さんが入るの?」と言われたが、めげずに道場へ。小中学生時代は相撲、高校では柔道に打ち込み、体力には少し自信があったものの、40歳代の女性に敗れた。「悔しくて悔しくて。でもそれが原動力になった」

 好きだった酒もほぼ断ち、毎朝200回の腕立て伏せを日課とした。廃校になった学校から鉄棒を譲り受け、自室に設置して懸垂も繰り返した。大会では負けが続いたが、それをバネにさらに練習に励んだ。食事でも週に3、4度は意識して肉を食べたり、生のニラをキムチであえたりして活力のもとにした。すると、80歳を前にして地方の小さな大会で初優勝。一気に競技の世界にのめり込んだ。

 今回の全日本は村竹さんの部に全国から6人が参加。村竹さんは2連勝で勝ち進み、決勝では一回りほど年下の前年王者と対戦した。相手の威圧するような大声にも動じず、終始優位に進め、最後は相手が2度目の反則を犯し、栄冠を手にした。試合後は自ら握手を求め、充実感をにじませた。

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大井川知事(右)に優勝の報告をする村竹さん(県庁で)

 先月22日には結果報告で県庁を訪れ、大井川和彦知事は「85歳には見えない。超人的ですね」と驚きを隠さなかった。来秋にはギリシャでの世界大会も控える中、村竹さんは「体調次第だが、出場できたら光栄。 冥土めいど の土産に参加したい」と笑顔を見せた。

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