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「わたしは死ねばいい」と記したノートに花丸、いじめ女児に不適切対応…担任「励ましの意味」

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 奈良市教育委員会は6日、市立小学校に通う女子児童が同学年の男児から暴行を受けていたとして、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定し、調査していることを明らかにした。女児が自殺をほのめかす言葉をノートに記したにもかかわらず、担任教諭は「花丸」などを付けて返却していたという。市教委は対応の不備を認め、「不適切だった」と謝罪した。

「わたしは死ねばいい」と記したノートに花丸、いじめ女児に不適切対応…担任「励ましの意味」

 市教委などによると、女児は小学3、4年だった2021~22年、男児に突き飛ばされたり、蹴られたりするいじめを受けたという。22年2月に蹴られた際には、全治1週間のけがを負い、保護者からの通報で学校側は、いじめを把握。学校が聞き取りなどをして、男児が女児に謝罪した。

 しかし、いじめは続いており、女児は22年6月、担任とやり取りする「自学ノート」に「自分なんていなければよかった」「わたしは死ねばいいのに」などと記し、提出した。担任はノートに「花丸」を描き、「You can do it!!(あなたはできる)」「ファイト!!」と書いて女児に返した。

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教育委員会が入る奈良市役所

 女児の代理人弁護士が学校側にいじめが継続していることを指摘した後の22年11月、市教委は重大事態に認定して調査を始めた。担任は調査に対し、「ノートを読み、女児から悩みなどを聞き取った。励ましの意味を込めて花丸を描いた」と説明したが、特に新たな対応は取らなかったという。

 市教委は今月内にも、鉛筆で背中をつつくなど12件のいじめ行為があったとする調査報告書を公表する方針。

 女児はPTSD(心的外傷後ストレス障害)などを発症し、現在も登校できない日がある。女児の代理人弁護士は「(担任の行為は)常軌を逸した対応で、学校への不信感が増した」と批判。市教委いじめ防止生徒指導課の久保田浩司課長は6日の記者会見で「不適切な書き込みだったと言わざるを得ない。いじめを疑わせるたくさんの事象があったのに、結果的に対応できていなかった」と話した。

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