文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

メンタルヘルスの企業用サービス一覧、経産省が作成へ…ストレスチェックや勤怠管理など課題に応じやすく工夫

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 経済産業省は来年度中にも、企業が従業員のストレスチェックなど、心の健康の増進に関する民間事業者のサービスを一覧できるホームページ(HP)を作成する。各企業が抱える課題に応じて選択・比較しやすくなるよう設計し、従業員の健康作りに積極的に関わる健康経営の取り組みを支援する。

メンタルヘルスの企業用サービス一覧、経産省が作成へ…ストレスチェックや勤怠管理など課題に応じやすく工夫

 HPでは、健康課題の解決に適したサービスを一覧できるようにする。例えば、「個々の従業員の心の健康状態を把握したい」「職場内の業務負担を改善したい」などといった課題を選ぶと、ニーズに応じたサービスが表示される。

 サービスは、ストレスチェックのほか、心の相談に応じるカウンセラーの配置、勤怠管理プログラム、ハラスメント防止講習、復職支援など多岐にわたる。各サービスの機能や費用、提供事業者の情報なども掲載する。紹介するサービスは医学的に効果が証明され、情報管理が徹底されたものに限る。

 経産省は7月、企業や健康関連サービスを提供する事業者、有識者で構成する研究会を作り、HPの作成に関する検討を進めている。

 従業員の心の健康を巡っては、労働安全衛生法に基づき、2015年から従業員50人以上の企業にストレスチェックの実施が義務づけられた。近年、民間事業者による健康経営関連サービスは急増しており、市場規模は20年からの10年間で2・1倍に成長するとの予測もある。ただ、健康増進の効果が不透明なものも多いとの指摘があり、企業からは「選択が難しい」という声が寄せられていた。

 各企業にとっても、従業員の心の健康は重大な関心事項となっている。経産省の22年度の調査によると、健康経営を実施する際の課題として、「心の健康」を挙げた企業が全体の3割に上り、「労働時間の適正化」や「生活習慣病の予防」などを抑えて最も多かった。厚生労働省の同年の調査では、心の不調で1か月以上休職したり、退職したりした従業員がいる企業の割合は全体の1割を占めた。

  ◆健康経営= 従業員の健康を重要課題に位置づける経営姿勢。健康への投資が人材の定着を通じて生産性を上げ、業績向上につながるとの考え方に基づいている。機関投資家が投資に際し、企業の健康経営を重視する動きも広がっている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事