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緊急避妊薬、処方箋なしの試験販売を145か所の薬局でスタート…市販化へ課題洗い出し

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 望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬(アフターピル)を医師の処方箋なしで薬局で試験販売する調査研究が28日、始まった。厚生労働省から委託された日本薬剤師会が、全国145か所の薬局で実施し、市販化する場合の課題を洗い出す。

緊急避妊薬、処方箋なしの試験販売を145か所の薬局でスタート…市販化へ課題洗い出し

国内で2011年に承認された緊急避妊薬

 この薬は性暴力を受けたり、避妊に失敗したりした女性が使う。性行為から72時間以内に服用した場合、妊娠を約8割防げる。世界保健機関(WHO)は「副作用は少なくて軽い」とし、女性の健康に欠かせない「必須医薬品」に位置づけている。世界約90か国・地域では医師の処方箋なしで薬局で購入できるが、日本では医師の診察と処方箋が必要とされてきた。診療時間外となる医療機関が多い夜間や休日は入手しづらく産婦人科が身近にない地域もある。産婦人科にかかった経験がないなどの理由から受診をためらう女性もいた。

 試験販売を行う薬局は、人口の多い東京都、神奈川県、大阪府は各5~6か所、ほか44道府県は各2~3か所となる。原則として〈1〉研修を受けた薬剤師が販売〈2〉個室でプライバシーに配慮〈3〉夜間や休日に対応〈4〉近隣の産婦人科や性暴力などの被害者を支援する機関との連携――などの条件を満たした薬局で販売する。

緊急避妊薬、処方箋なしの試験販売を145か所の薬局でスタート…市販化へ課題洗い出し

 購入できるのは、16歳以上の女性で、16歳、17歳は保護者の同伴が必要だ。薬局に連絡した上で来店する。薬剤師は、本人であるかや年齢などを確認し、2回のアンケート調査に応じるなどの研究の同意を得て販売する。購入者は、薬剤師の前で服用する。価格は7000~9000円程度だ。

 試験販売は今年度末までの予定だ。武見厚労相は28日の閣議後記者会見で、試験販売の開始を受けて「今回の調査結果を踏まえ、緊急避妊薬が必要な方に適切な形で届くように検討を進めたい」と述べた。

 試験販売を行う薬局のリストは試験販売の 特設ウェブサイト で確認できる。

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