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建築家 安藤忠雄さん

一病息災

[安藤忠雄さん]2度のがん(4)「自分は自分」と思うことで不安消える…目標ある限り青春

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[安藤忠雄さん]2度のがん(4)「自分は自分」と思うことで不安消える…目標ある限り青春

 2009年に十二指腸乳頭部がん、14年に 膵臓すいぞう がんと診断された。

 膵臓がんは難治性で、進行した患者も含む全体の5年生存率は10%程度だ。データが示す現実は厳しかったが「患者によって病状も体力も違う。自分は自分」と思うことで不安が消えた。

 大病を経てなお、パリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」をはじめ数々の作品を生み出している。その一つ、韓国の美術館「ミュージアムSAN」では展覧会を開くなど、精力的に活動を続けている。

 闘病経験が、後押ししてくれたことも。たとえば、中国からの依頼が増えた。「縁起を重んじるお国柄ですから。『五つの内臓をとっても元気でいる安藤さんはとても縁起がいい。ぜひ仕事をお願いしたい』というわけです」と笑う。

 一人ひとりの心に残る建築を届けたいとの目標は揺るがない。80歳を目前に、新たなプロジェクトを始めた。子どもたちが特別な一冊と出会う場として、20年、自ら設計した図書館「こども本の森」を大阪・中之島に建設し、大阪市に寄付した。さらに岩手県遠野市、神戸市に完成し、松山市、熊本市、バングラデシュでも計画が進む。「70歳でも80歳でも、目標がある限り青春です。図書館を訪れる子どもたちも、年齢を重ねても、青春の中を走り続けてほしい」(文・飯田祐子、写真・河村道浩)

建築家  安藤忠雄(あんどうただお) さん(82)

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