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DNA・皮脂に含まれるRNAで肌分析も…個人に最適な「パーソナライズ化粧品」、市場規模拡大

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 化粧品大手が個人に合わせて最適な化粧品を提案する「パーソナライズ(個人化)」サービスを強化している。皮膚科学の研究とデジタル技術を組み合わせ、オンラインでもきめ細かいアドバイスができるという。コロナ禍をきっかけとしたマスク生活や、パソコン画面を通じた会議で肌の手入れに関心を持つ人が増えており、市場規模も拡大している。

 「シミやシワは目立ちにくいが、かさつきやすい体質。これからの季節は特に保湿を心がけましょう」

DNA・皮脂に含まれるRNAで肌分析も…個人に最適な「パーソナライズ化粧品」、市場規模拡大

資生堂の肌解析プログラムでは、専門スタッフがオンラインで商品提案も行う(10月19日、東京都千代田区で)

 10月中旬、資生堂の美容部員がパソコン画面越しに利用者に語りかけた。今秋から全国の百貨店などで本格的に始めた「ビューティーDNAプログラム」は、資生堂が独自に開発したDNA検査法を活用。店舗で購入した検査キットで採取した唾液を送ると、2~3週間でシワやシミのできにくさといった肌に関する27項目がわかるという。オンライン面談では、利用者のなりたい肌に合わせた商品が紹介される。

 花王では、顔の皮脂に含まれるRNA(リボ核酸)による肌分析を実施。来春には、個人に合った美容法を伝える「エスト スキンアスリートジム」を対面、オンラインの双方で本格展開する予定で、化粧水の効果的な使い方や食事のアドバイスも行う。

 調査会社の富士経済によると、パーソナライズ化粧品の国内市場規模は、2019年に130億円となり、15年に比べて3倍に増えた。デジタル技術を用いた肌測定などを行って美容部員がカウンセリングする市場も19年に約94億円と、前年比で2・2倍となった。

 人口減少に伴って百貨店の閉鎖が加速する中、気軽に立ち寄れる化粧品の専門売り場も減りつつある。ただ、コロナ禍を経て化粧水のような基礎化粧品だけでなく、メイク用品やシャンプーにも関心は広がり、「市場はさらに拡大する」(化粧品大手広報)との見方が多い。

 トレンドに詳しい博報堂ヒット習慣メーカーズの植月ひかる氏は「化粧品は顧客の流動性が高いが、科学的根拠に基づく肌分析のような個人提案を行うことで、継続的な愛用者を作りやすい。誰でも手軽に利用できる環境整備が進めば、さらに普及するだろう」と話す。

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