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大正製薬HDがMBOで非上場化へ、買収総額7000億円超…迅速な意思決定体制整える

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 大正製薬ホールディングス(HD)は24日、経営陣による自社株買収(MBO)を実施し、株式を非上場化すると発表した。買収総額は7000億円超で、関係者によると、日本企業のMBOでは最大規模になるという。強みを持つ大衆薬のインターネット販売の強化などに向けて、迅速に意思決定できる体制を整える。

大正製薬HDがMBOで非上場化へ、買収総額7000億円超…迅速な意思決定体制整える

大正製薬ホールディングス

 大正製薬HDは東証スタンダード市場に上場している。創業家出身の上原茂副社長が代表を務める企業が、11月27日~来年1月15日に、1株あたり8620円で株式公開買い付け(TOB)を行う。買い付け価格は、24日終値よりも5割ほど高い。普通株で66・57%を上回る応募のあることが成立条件で、必要な手続きを経て、全株式を取得する。巨額の買収資金は、三井住友銀行からの借り入れで賄う。

 大正製薬HDは24日、TOBへの賛同を表明し、株主に応募を推奨すると発表した。株式を合計で約4割保有している創業家は、TOBに応募する意思を示している。MBOの実施後に、上原茂副社長が、父親である上原明社長の後任に昇格する方針も明らかにした。グループのトップ交代は約40年ぶりとなる。

 大正製薬HDは、傘下の製薬会社がドリンク剤の「リポビタンD」や風邪薬「パブロン」などの大衆薬を生産している。現在はドラッグストアを始めとする店頭販売が中心だが、ネット販売や通信販売に軸足を移すことも検討している。

 大衆薬の成長が見込まれるアジア市場で同業他社の買収も想定している。短期間で利益の確保を図りたい株主への配慮が、中長期の成長に向けた大型投資の判断で足かせになる可能性もあり、非上場化を目指すとしている。

 ◆ 経営陣による自社株買収(MBO) =自己資金や金融機関から調達した資金を使って株式公開買い付け(TOB)を行い、株式を買い取る。英語のマネジメント・バイアウトの略。最近では、進研ゼミなどの教育事業を展開するベネッセホールディングスが実施を発表した。

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