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コロナ飲み薬の処方率、自己負担となった10月から急落…「ゾコーバ」など3種類
塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」が昨年11月に緊急承認されてから、22日で1年になった。医療情報会社の調査によると、今年10月にコロナ患者の医療費に自己負担が生じるようになると、ゾコーバなど計3種類の飲み薬の処方率は急落。その後横ばいで推移している。
調査は、医療従事者向けのサイトを運営するエムスリー(本社・東京)が、全国約4000の医療機関から集めた診療情報データベース「JAMDAS」を使って実施。今年1~11月に新型コロナと診断された患者のうち、ゾコーバ、米メルクの「ラゲブリオ」、米ファイザーの「パキロビッドパック」の3種類の飲み薬の、いずれかが処方された割合を週ごとに分析した。

塩野義製薬の研究施設
それぞれの薬剤費は1人当たり5万~10万円だが、9月末までは全額公費負担で、7~9月の処方率は20%前後で推移していた。
だが、10月1日以降、69歳以下(未就学児を除く)で原則9000円の自己負担が生じるようになると、12~13%台まで減少し、その後横ばいとなっている。
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