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真面目で優しい人がなりやすい「カサンドラ症候群」に理解を…発達障害のある夫を持つ女性が講演
発達障害のある人とのコミュニケーションに悩み、心身に不調をきたす「カサンドラ症候群」について理解を深める講演会が18日、和歌山市内で開かれ、約120人が熱心に聴き入った。

「今ある幸せに気づくことが大切」と話す田中さん(和歌山市で)
相手の気持ちや場の雰囲気を察するのが苦手――などの特徴を持つ発達障害の一種「自閉スペクトラム症(ASD)」の人に接する家族らが、うまく意思疎通が図れずに悩んだり、無力感から抑うつ状態になったりする状態を「カサンドラ症候群」と呼んでいる。
講演会は、県精神保健福祉センターが主催した「わかやまこころのフェスタ」のプログラムの一つとして実施。同症候群の支援に取り組むラポール・ラボ(東京)代表のジュンコ田中さんが「真面目で優しく、自己肯定感の低い人がカサンドラになりやすい」と解説した。
田中さん自身も発達障害の夫との生活に悩んだといい、「努力しても相手の特性は変わらないと気づいた。自分が考えていたASDの捉え方や、相手との接し方を変えることが大切」などと話した。
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