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医療・健康・介護のコラム

[安藤なつさん](上)メイプル超合金で人気者になるまで介護の仕事を20年以上…「オムツ替えをつらいと思ったことはありません」

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 カズレーザーさんとの漫才コンビ「メイプル超合金」で人気者となった安藤なつさんは、実は、ボランティアで施設に通った中学生時代を含めて20年以上も介護の仕事に関わってきました。介護の仕事のやりがい、面白さなどを聞きました。(聞き手・斎藤雄介、写真・中山博敬)

最初は遊びの延長線

[安藤なつさん](上)メイプル超合金で人気者になるまで介護の仕事を20年以上…「オムツ替えをつらいと思ったことはありません」

――介護のお仕事を続けてこられたそうですね。

 最初のきっかけは、小学生のころ、母と一緒に伯父の家に遊びに行ったことです。伯父が自宅で介護の仕事をしていたんですね。最初は、デイケアとかショートステイを、数名の方が利用していました。伯父の施設は、そこからグループホーム、作業所、教室などに拡大していきました。

 障害者の方が主で、高齢者もいらっしゃいました。脳性まひの方がいらっしゃって、一緒におやつ食べようみたいな感じで関わったのが初めてですね。小学校時代は、「母と伯父の家に遊びに行く」イコール「施設のみんなと遊びに行く」という感じでした。たまに夏休みに、みんなで別荘みたいなところに旅行するのについていったりもしていましたね。

 脳性まひの方が、ストローで水を飲むときの介助などをしていました。お手伝いというか、スタッフさんに見守られながら。

 仕事っていう認識はなく、遊びに行く延長線上ですね。本格的にボランティアを始めたのは中学1年生からです。

――遊びからボランティアという形になっていったんですね。

 中学校で、ボランティア部と柔道部に入ったんですが、ボランティア部が実質、稼働していなかったので、伯父の家に通ってみようと自発的に思いました。

 毎週土曜日、伯父さんの家に、電車を乗り継いで2時間かけて行きました。1泊して日曜日の昼すぎに帰宅という感じですね。食事介助、入浴介助、服の着脱、添い寝などをやっていました。

 脳性まひ、知的障害、自閉症、高齢者の認知症、精神障害といろんな方がいましたね。年齢もちっちゃい子から高齢者さんまで。

「キャラクターを変えて挑戦」

――中学生には大変だったんじゃないですか。

 日曜日の朝に、認知症のおばあちゃんを着替えさせて、食堂に連れて行くという仕事を頼まれたんです。ところが、着替えてくれない。根負けしてスタッフさんを呼びに行くのを、毎週、繰り返していたんですね。

 自分なりに、工夫をしました。孫になってみたりだとか、近所の子供になってみたりとか、いろんなキャラクターになってみて。うまくいかなければ、一回、部屋から出て、ちょっとテンションを変えて「おはようございます」って言ってみたり。おばあちゃんのチャンネルに合わせるための工夫をずっとしていましたね。

 何か月そうしていたのか、あるとき、普通にすんなり着替えてくれました。めちゃくちゃうれしくて、やりがいを感じましたね。

 認知症とはどういう病気なのか、中学生の自分は理解していませんでした。忘れっぽいんだなとかという程度の認識で、お手伝いをする、一緒にするみたいな感覚でやっていましたね。

――そういう介護の経験が、今のお笑いの仕事にも結びついているところはありますか。

 この人は、こういう表情のときはこういう気持ちなんだな、というのはよく観察はしてましたね。人によって表情は結構違うんです。それは結構、漫才の仕事にも役立っているとは思います。

 ただ、お笑いの仕事って、めちゃくちゃ時間の流れが速いんですよ。介護の仕事のゆったりした時間とは全然違う。トーク番組で周りの人をじっくり観察して、話すことがうまくできればいいんですけどね。

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