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[木村沙織さん](下)ストレス解消法は熱めのお風呂 ただいま生後8か月の息子の育児に奮闘中
元バレーボール選手の木村沙織さん(37)は、仲間を支え、仲間に支えられるチームスポーツであるバレーボールが大好きで、辞めたいと思ったことはほとんどないそうです。そんな木村さんのストレス解消法は、熱めのお風呂に入って汗を流すこと。2017年に現役を引退し、今年2月に男の子を出産。今は夫と息子との家族3人で充実した日々を過ごしています。(聞き手・坂上博、撮影・萩本朋子)
高校時代に腰を痛め、ウェートトレーニングを開始
――現役時代、病気やけがに悩まされたことはありましたか。
高校2年で全日本代表に初招集された時に腰を痛めたことがあります。初めて体を動かせないという経験をしました。このけがをきっかけに、腰痛を起こさないためにはウェートトレーニングが大切だと気づきました。ウェートトレーニングを始めてからは腰痛が予防でき、大きなけがもありませんでした。
膝や腰が痛むなど故障を抱えて、1シーズン、試合に出ることができなくなった選手もいる中で、私は体が丈夫な方だと思います。長く休むことなく、ずっとコートに立ち続けられたことに関しては、本当に、親に感謝したいと思います。
――現役の時、ストレスを解消するために、どのようなことをされてきたのでしょうか。
お風呂の時間が一番リラックスできました。バレーボールはチームスポーツなので、遠征などでホテルに宿泊する時は、いつも、2人で1部屋を使いました。だから、唯一、お風呂が1人になれる時間でした。試合の後もリフレッシュして、気持ちを切り替えることができました。
熱めのお風呂に入って汗をかくことが大好きです。気持ちがすっきりして、「お風呂に入った」という満足感を感じることができました。今も、お風呂に入る時間は私のリラックスタイムです。
――バレーを辞めたいと思ったことはありましたか。また、バレーの魅力は、どのようなところにありますか。
小学4年の時、「週末に友達と一緒に思う存分遊んでみたい」と、少しだけ、バレーボールから離れたことがあるのですが、それ以外はありません。
自分がうまくいかない時でも、隣にはチームメートがいます。周りには、自分よりもっと頑張っている人もいます。チームが勝てるように、裏方のスタッフの皆さんが夜遅くまでサポートしてくれています。そのような仲間たちの姿を見ると、「私、もっと頑張らなきゃ」と思うのです。私にとってバレーボールの魅力とは、仲間を支え、仲間に支えられるチームスポーツのすばらしさだと思います。
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