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「新品の用具を買えなかった」川崎フロンターレ・小林悠選手…経済的に苦しい家庭の子にスポーツ支援の動き
少しでも力になりたい…川崎フロンターレ・小林悠選手

2017年にJ1得点王となった川崎フロンターレの小林悠選手(36)も子どもの頃、新品の用具を買えなかった経験があるという。「ラブフットボール・ジャパン」の活動に参加する思いを聞いた。
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幼い頃、母子家庭で育ちました。サッカーのクラブチームに入っていましたが、土のグラウンドだったので、スパイクはポイントがすり減ったり、穴が開いたりしやすかった。周りの友達から、要らなくなったスパイクをもらったこともあります。
古い団地に住んでいて、生活は楽ではなかったのでしょう。遠征費もかなりかかりましたから、母は、昼間に働いた後、夜もアルバイトに出かけていました。夏場には、ご飯に麦茶をかけただけで、キュウリの漬物と一緒に食べていたことを覚えています。
中学生の頃、身長が伸びずに、挫折しかけたことがあります。でも、苦しい生活の中、母が頑張ってくれていたことを思うと、やめることはできなかった。プロの選手になれたのは、母のおかげです。
僕の小さな頃のように、用具がなかなか買えない子どもがいると知り、少しでも力になりたいと活動に参加しています。「新しいスパイクを買ってもらえた」「遠征に参加することができた」。そんな報告を、うれしく聞いています。
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