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まぶしさと付き合う<1>視界に“砂嵐” 日中は在宅

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まぶしさと付き合う<1>視界に“砂嵐” 日中は在宅

不安な時はサングラスを三重にかけ、白杖(はくじょう)を使うA子さん。「障害者手帳のない人に歩行訓練をしてくれる施設を探すのが大変だった」と言う(大阪市内で)

 大阪市の会社員A子さん(36)は日中、一人暮らしの1Kの自宅に閉じこもる。両開きの遮光カーテンは隙間を塞ぐため、洗濯ばさみで左右をぴったり閉じる。さらに光を遮るレンズを入れた眼鏡をかけ、仕事や家事を何とかこなす。

 普通の人なら問題がない明るさでもまぶしさを感じるようになったのは、小学6年の時、組み体操の練習で校庭に寝転び、太陽を直接見てしまってからだ。目を開けても閉じても、常に目の前に、砂嵐のような細かい粒子が見えるようにもなった。

 好きな読書はあきらめ、体育の授業はサングラスをかけて参加した。眼科を巡り、生活の様子や症状を訴えた。毎回、「そんなはずはない」と取り合ってもらえず「世界で一人だけの病気なのかな」と悩んだ。

 20歳代の終わり、インターネットで「ビジュアルスノー症候群」と、その症状を知った。診断基準では、視野全体に小さな点のちらつきが見える状態が3か月以上続き、▽残像やたなびき▽ 飛蚊ひぶん 症や光視症など▽暗いと見えにくい▽まぶしさ――のうち二つ以上の症状を満たすことが条件となる。

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