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産後ケア事業とはどんなサービス? 利用する際のポイントは?…実施は自治体の努力義務

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産後ケア事業とはどんなサービス? 利用する際のポイントは?…実施は自治体の努力義務

   来月出産予定だけど、産後は夫や実家に頼れず不安。どう備えればいい?

  ヨミドック  産後ケア事業の利用を検討しましょう。

   どんなもの?

   産後の母親を休ませ、サポートする事業です。退院後の母子が病院や助産所の開設する施設に宿泊や一時滞在をしたり、自宅を助産師らが訪問したりします。赤ちゃんを見てもらって、お母さんは睡眠や食事を取り体を休めます。育児や授乳などの指導もあり、安心して子育てできるよう手助けします。

   なぜ必要なの。

   出産による体のダメージの回復には約1か月かかるとされますが、退院後は待ったなしで育児が始まります。女性ホルモンが大きく変動して気持ちが落ち込むのに加え、24時間続く赤ちゃんの世話で、心身共に追い詰められがちです。核家族化で周囲に頼れる人が少ない母子が増える中、居住する自治体がサポートを担います。

 2021年施行の改正母子保健法で、実施は市町村の努力義務となりました。国は24年度末までの全国展開を目指し、昨年度は約80%の自治体が実施。近隣自治体の施設に委託するケースもあります。

産後ケア事業とはどんなサービス? 利用する際のポイントは?…実施は自治体の努力義務

   利用料は高いのかな。

   自治体により異なりますが、市町村の委託を受けた施設の場合、利用料は1日数千円程度。利用期間は原則7日以内で、利用可能な月齢などは施設によります。別料金で家族と過ごせる施設や民間の産後ケアもあります。

   利用の仕方は?

   市町村の母子保健関係の窓口に相談しましょう。自治体の承認後、各施設に利用を申し込みます。予約が埋まることもあるので、産前に調べておくと安心ですね。

   施設の選び方は?

   利便性ばかりでなく、安全面も重視してください。夜間も助産師が常駐しているかや、預かった赤ちゃんのケアの体制、地震や火災など災害時の危機管理も重要です。ゆっくり眠れる環境か、授乳や育児の指導をしっかり受けられるかも確かめましょう。

   ぜいたくじゃない?

   いいえ、産後の心身の不調は、産後うつや自殺、虐待にもつながる深刻な問題です。中国や韓国、台湾では産後ケアの利用は一般的です。心身を整え、家族で赤ちゃんと過ごす準備をしましょう。

(東礼奈/取材協力=福島富士子・東京医療保健大特任教授、渋谷紀子・愛育産後ケア子育てステーション所長)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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